不動産ニュース / 開発・分譲

2018/5/22

埼玉・朝霞でスマートタウン開発/積水化学

「SEKISUI Safe & Sound Project」イメージパース

 積水化学工業(株)は21日、同社東京工場跡地(埼玉県朝霞市)において、戸建分譲、商業施設、集合住宅などからなるまちづくり「SEKISUI Safe & Sound Project」を開発すると発表した。

 同プロジェクトは、東武東上線「朝霞」駅約1.8km(徒歩約22分、バス約10分)に立地。面積約7万3,400平方メートル。戸建住宅街区(「セキスイハイム」約130戸)、商業街区((株)カインズホームが出店)、集合住宅街区(約200戸)、公園・小規模商業施設を含めたミートアップエリア、ヘルスケアエリアの5つのエリアで構成される。

 朝霞市と自治体と協議し検討した結果、「安心・安全で」「環境にやさしく」「サステナブルな」まちづくりを行なうことを決定。同社グループの「環境貢献製品」など30品目以上の製品を積極的に採用する計画。

 また、スマートセキュリティ製品の開発などを手掛ける(株)Secual(東京都渋谷区)と協業し、スマートタウンマネジメント事業に参入する。住民・家・まちのデータを活用し、データ蓄積・分析を行ない、見守りサービスを展開していく。スマート回覧板や住民向けSNSなど、住民の利便性が向上する新しいサービスを共同で開発していく。これを皮切りに、同社グループが開発する各地の戸建分譲地において、同事業のスキームを展開する予定。

 21日の記者会見で、同社代表取締役社長の髙下貞二氏は「これからは持続的に発展し、何年経っても価値が残っていくまちづくりをしていかないといけない。高齢者から小さな子供まで世代を超えて生き生きと楽しく、健康に住んでいただくためには、タウンマネジメント事業が必要。今後は全国で当社の工事跡地などの利用を展開していきたい」などと述べた。

 なお、戸建分譲住宅の分譲開始は2019年春、全体完工・まちびらきは20年の予定。同プロジェクトの事業規模は、連結売上高ベースで130億円程度で、19年度以降に計上される見通し。

「タウンマネジメント事業を展開していく」と話す積水化学工業(株)代表取締役社長の髙下貞二氏

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スマートシティ

高度なICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)や環境技術などを使って、環境負荷、エネルギー、交通などを最適に制御するシステムを備えた都市をいう。あるいは、小さな環境負荷の下で都市機能・都市生活を展開することができる都市をいうこともある。

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