東京・神奈川を中心に不動産・建築全般のプロデュースなどを手がけるオリエンタル産業(株)(川崎市高津区、代表取締役:的場敏行氏)は27~28日、同社が施工などを手がけた「腰越の家」(神奈川県鎌倉市)のオープンハウスならびに同社が代理店を務める輸入塗料「PORTER'S PAINTS(ポーターズペイント)」のワークショップをを開催した。
「腰越の家」は、敷地面積87.25平方メートル、延床面積85.22平方メートルの木造2階建ての新築分譲住宅。江ノ島電鉄「腰越」駅より徒歩約3分に位置する。
同社の耐火被覆や断熱工事を行なう「耐火断熱事業部」、オーストラリア製の自然素材を使用した「ポーターズペイント」を施工・販売する「PORTER'S PAINTS事業部」、新築戸建て、リノベーションの工事を手がける「コントラクションマネジメント事業部」の各部署が総力をあげて手がけたもの。同社の取組みを広く公開すべく、オープンハウス開催に至った。
腰越海岸からすぐに位置するため、外壁には油分を多く含み湿気に強く、経年変化により味わいが出る杉板材に日本エンバイロケミカルズ(株)のステイン「キシラデコール」を塗装し、防腐・防カビ・防虫や耐候性を高めた。
断熱材には、多湿な状況下では吸湿し乾燥時には放湿するほか、音漏れ、吸音、消臭性にも優れている(株)コスモプロジェクト製の羊毛を使用したエコ断熱材「サーモウール」を使用している。
また、隣家と接近する南側ではなく、緑が多くあり私道に挟まれた北側へ集中的に窓を設けることでプライバシーを確保。ハイサッシュで光を多く取り込むようにした。加えて海風の流れを意識し、リビングから和室へ風が通るよう窓を配置している。
床材には、化粧板としての見た目の良さ、踏んだ時のやわらかさから無垢のナラ材を採用し、飼い犬が口に入れても大丈夫なよう蜂蜜などが原料となっている蜜蝋で表面を加工した。寝室・浴室の床には、保温性、ホコリの吸着性などに優れた堀田カーペット(株)製のウールカーペットを採用している。
そのほか、内壁は部屋ごとに合った色を塗布し、空間に変化をもたらした。なお、ポーターズペイントは天然素材を中心に作られているため、人体へ悪い影響がないほか、自然に調和する色調が多い。また、一部の塗料を除いてDIYも可能。
27日には、同物件ガレージにて、一般人が参加できるポーターズペイントのワークショップを開催。同社へ戸建施工を依頼している家族連れなどを中心に8名の参加者が集まった。オープンハウスには両日合わせて約140組が来場した。
完工は12月初旬を予定。
なお、同社では、ポーターズペイントのワークショップを随時開催している。詳細はポーターズペイントのホームページまで。