不動産ニュース / ハウジング

2011/8/1

環境配慮型住宅を拡販、「蓄電池付き」も来年度発売へ/三井ホーム

「グリーンズ」モデル棟(横浜市西区)外観。南面に大きく取った屋根に、瓦に組み込んだ6kw分の太陽光発電パネルと4枚の太陽熱ソーラーパネルが目立つ
「グリーンズ」モデル棟(横浜市西区)外観。南面に大きく取った屋根に、瓦に組み込んだ6kw分の太陽光発電パネルと4枚の太陽熱ソーラーパネルが目立つ
モデル棟のリビング。東南面に窓を大きく取り、光と風を取り込む。また、窓前にあえて高木を植え、夏場の日射を遮り、緑を介した心地よい風を送り込む
モデル棟のリビング。東南面に窓を大きく取り、光と風を取り込む。また、窓前にあえて高木を植え、夏場の日射を遮り、緑を介した心地よい風を送り込む
キッチン裏面に設置された蓄電池。10kwの容量を持ち、停電時も約20時間生活に必要な電力を供給できる。リチウムイオン電池はNEC製で、量販時は6kwが主力となる予定。電池の供給価格で販売価格が決まるが、概ね150万円程度となる予定
キッチン裏面に設置された蓄電池。10kwの容量を持ち、停電時も約20時間生活に必要な電力を供給できる。リチウムイオン電池はNEC製で、量販時は6kwが主力となる予定。電池の供給価格で販売価格が決まるが、概ね150万円程度となる予定

 三井ホーム(株)は、今年4月に発売した環境配慮型注文住宅「green's(グリーンズ)」を核に、太陽光発電、太陽熱ソーラーシステム、家庭用燃料電池などの環境仕様の拡販に力を入れる。来年度には、「グリーンズ」に蓄電池システムを組み込んだ仕様をラインアップする予定。

 「グリーンズ」は、ツーバイフォー工法のならではの高断熱・高気密躯体をベースに、植栽計画や窓配置により日差しと風をコントロールするパッシブデザイン、高効率太陽熱ソーラーシステムや太陽光発電などを採用し、CO2排出量をゼロに近づけていく住宅で、環境重視の流れのなか、今後の主力商品と位置付けている。現在、横浜市と大阪市に常設モデルハウスを展示しているほか、新たに福岡市にもモデルを開設し、拡販に注力する。

 横浜市のモデルハウス(延床面積約約200平方メートル)には、太陽光発電6kw、太陽熱ソーラーパネル4枚、トータル空調システムを導入し、さらに販売を予定している容量10kwの蓄電池も設置。深夜電力と太陽光発電で蓄電池に充電し、可能な限り一般電力を購入しないことで電気代とCO2排出量を抑える仕組みで、太陽光発電だけの場合と比べ、年間収支で約6万円節約できる。また、災害時は自動的にライフライン維持に必要なバックアップ運転となり、テレビ・冷蔵庫・照明等を連続20時間稼働できる。「蓄電池に関しては、(電池を供給する)NECからの調達価格で売値が決まってくるが、概ね6kwで150万円程度で提供できる。ユーザーや営業所からの問い合わせは急激に増えており、他社に先行して発売したい」(同社技術研究所所長・坂部芳平氏)としている。

 また、太陽熱ソーラーシステムも、エネルギー変換効率が太陽光発電の4倍で、かつ販売価格が80万円(太陽光発電は一般家庭の標準仕様で約150万円)と割安なため、4月の発売以来すでに搭載件数が50件を超えた。「太陽光発電の搭載率が、この1年間で1.5倍と急増していることから期待している」(広報グループ長、枝野真幸氏)。

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