不動産ニュース / リフォーム

2014/4/22

人材育成を加速。16年度売上高100億円超目指す/大京エル・デザイン

「3年後の16年度には売上高100億円を達成し、日本一のマンションリフォーム会社としたい」と抱負を語る岡田洋一社長
「3年後の16年度には売上高100億円を達成し、日本一のマンションリフォーム会社としたい」と抱負を語る岡田洋一社長

 大京グループでマンションリフォーム事業等を手掛ける(株)大京エル・デザインの新社長に4月1日付で就任した岡田洋一氏は22日、専門誌記者等と会見。今後の事業戦略等について明らかにした。

 同社は、大京グループが三大都市圏で供給する新築マンションの設計変更やインテリアコーディネート、マンション管理会社の(株)大京アステージ管理物件、仲介会社の(株)大京リアルドの仲介物件や買取物件へのリフォームなどを展開。ライオンズマンションの新築物件同様のオリジナル設備によるリフォーム、ライフスタイル提案型の空間創造リフォームなどが伸長。14年3月期の売上高は、前年同期比約10億円増の約75億円を達成できる見込み。

 岡田新社長は「当社は、大京グループ内では工事事業部門にセグメントされているが、今後リフォーム事業は、それだけで独自の部門になるほど市場は拡大する。私は5人目の社長だが、設立以来初めての専任社長でもある。3年後の16年度には売上高100億円を達成し、日本一のマンションリフォーム会社として一本立ちさせたい」と抱負を語った。

 同氏は、事業拡大への戦略として、(1)人材の強化、(2)協力店の強化・拡充、(3)グループ会社との協業強化、(4)グループ会社外情報からの受注拡大、などを挙げた。

 人材については、大京グループからの出向が占める現況から、プロパーメインへの脱却を図るため、新規採用を継続。3年間で社員数を105名から20~30名増強する。「デザイン専門学校等との連携を密にし良い人材を獲得。工事協力店への出向等を通じて育成していきたい」(岡田氏)

 協力店は、現在首都圏120店、大阪・名古屋で80店。うち、恒常的に同社のリフォームを手掛けているのは100社。稼働店舗の増強と人材育成を進める。「3ヵ月に一度協力店に集まってもらい、成功・失敗事例の共有などをしている。人材教育についても、当社が費用を負担して一緒に進めていくことで、共に成長していきたい」(同氏)。また、金融機関から優秀な工務店を紹介してもらう。

 今後も、大京グループからの受注をメインと考え、大京アステージの管理物件入居者へのコミット、大京リアルドの1棟リフォームマンションの監修、大京建設の大規模修繕と連携した専有部リフォームの提案を積極化する。また、大京の戸建住宅「アリオンテラス」からのリフォーム受注も進める。

 大京グループ外からのリフォーム受注強化に向けては、現在東京・大阪・名古屋に1拠点ずつのショールームを首都圏中心に拡充していく方針。その中身も、単なるリフォームルームではなく、類似商品の比較検討など具体的なプレゼンテーションができるものへと変えていく。3年後目標売上高100億円の1割を、外部情報からの受託と見込む。

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