不動産ニュース / 開発・分譲

2014/4/22

狭小地でも“明るく・広く”を実現。都心部向け3階建て住宅発売/MUJI HOUSE

「縦の家」のモデル住棟外観。外壁には杉板を貼っているが、中に湿気を吸い込む木製の断熱材を使用しているため、カビなどの心配がない。実は耐火性にも優れているという
「縦の家」のモデル住棟外観。外壁には杉板を貼っているが、中に湿気を吸い込む木製の断熱材を使用しているため、カビなどの心配がない。実は耐火性にも優れているという
中心部に階段を挟んで、スキップフロアの居室がある内装。それぞれを構造計算したうえ建てているため、中心部に壁がなくても支えられる構造体を実現。壁がないことで空間に広さを出した
中心部に階段を挟んで、スキップフロアの居室がある内装。それぞれを構造計算したうえ建てているため、中心部に壁がなくても支えられる構造体を実現。壁がないことで空間に広さを出した
階段はあえて幅・奥行きともに通常の戸建住宅の2倍程度のものとし、階段をベンチ代わりにするなど居室の一部として使える仕様に。スケルトンタイプとすることで光と熱の通り道を設けた
階段はあえて幅・奥行きともに通常の戸建住宅の2倍程度のものとし、階段をベンチ代わりにするなど居室の一部として使える仕様に。スケルトンタイプとすることで光と熱の通り道を設けた

 「無印良品の家」のネットワーク事業を展開する(株)MUJI HOUSE(旧・ムジ・ネット(株))は22日、5年ぶりの新商品となる3階建て戸建住宅「縦の家(たてのいえ)」販売開始に伴い、報道関係者向けにモデルハウスの内覧会を開催した。

 「無印良品の家」は、構造用集成材の柱と梁を、丈夫で錆びにくい「SE金物」で接合。高い耐震性と設計の柔軟性を併せ持つ木造軸組工法(SE構法)でハコをつくり、内装をシンプルな白い空間に仕上げることで、住人の世帯構成やライフスタイルの経年変化に柔軟に対応できる家づくりをコンセプトとしている。2004年の「木の家」発売以来、「窓の家」「朝の家」を展開。これまで1,200棟を販売してきた。

 「縦の家」は、こうした無印良品の家のコンセプトを受け継ぎながら、都市部の住宅密集地に建てることを想定した3階建て専用商品。敷地の大きさや日照条件など限られた環境の中でも、新採用の技術に支えられ、“広く・明るく・暖かく”暮らせる仕様とした。

 外断熱+充填断熱のハイブリッド断熱で、次世代省エネ基準を25%以上上回る断熱性能を確保。全棟「低炭素住宅認定」仕様とする。
 また広く感じられる工夫として、平面上の間取り「nLDK」という概念を払拭し、縦方向に立体的に空間をつなげることで、限られたスペースを広く使えるようにした。さらに吹き抜け上の階段を中心に居室をスキップフロアとし、壁を設けないことで、6つの空間をゆるやかにつなげた。
 階段を挟んでそれぞれの空間で構造計算を実施。通常の倍の柱、門型のフレームを用いたSE構法を用いることで、中心部に壁がなくても支えられる構造を実現。階によって天井高を変えることができ、リビング・ダイニングは高く、寝室は低くなど、空間に合ったカスタマイズを可能とした。
 明るさを確保するため、南北関係なく、建物前に空間がある方位に開口部の大きい窓を設置。断熱性の高いサッシやペアガラスなどを取り入れることで、冷気を遮断しながら光を取り込むことを可能にした。
 24時間稼働の「熱交換換気システム」で、外に逃がす温度を最低限にしての換気を可能とした。ダクトレスなため、メンテナンスも容易。

 モデルハウスは、敷地面積68.10平方メートル(20.60坪)。延床面積106.57平方メートル(32.24坪)。標準仕様の本体価格は2,310万円(税別)。都電荒川線「荒川遊園地前」駅徒歩3分に立地する。週末に予約制で案内受付をする予定。同社専務取締役の田鎖郁夫氏は「実際に住宅密集地で実物を見ていただきたいと思い、この地にモデルハウスを竣工した。都会の中でも30~40歳代の若い世代が手頃な値段で快適に暮らしていける住宅をつくった」などと話した。

 初年度売上目標は年間50棟。東京、大阪、名古屋、福岡を中心に展開する予定。

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