不動産ニュース / イベント・セミナー

2014/4/24

企業のBCPを高めるマンション防災セミナーを開催/MALCA

セミナーの様子
セミナーの様子
パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子

 (一社)マンションライフ継続支援協会(MALCA)は24日、明治薬科大学剛堂会館ビル(東京都千代田区)にて「企業の事業継続力を高めるマンション防災セミナー」を開催した。
 
 冒頭、同協会理事長の三橋博巳氏は「当協会は設立以来、災害時に自助、共助で対応できるようマンション管理会社・管理組合に支援やアドバイスを行なっている。企業のBCPだけでなく、私生活でのマンションライフ継続計画(MLCP)の両方を見据えて自助、公助、共助で対策をしていくことが大切だろう」などと挨拶した。

 セミナーでは、同協会副理事長の石附 弘氏が「危機管理からみた事業経営とマンション生活の安全・安心」をテーマに講演。「今後日本は、さまざまな環境の変化に適応できるよう、社会全体の安全の質をどう高めていくかが課題。そのためには、会社・マンション・コミュニティを核に対策をすることが急務である」と提言した。

 続いて、横須賀市海辺ニュータウンまちづくり協議会会長の安部俊一氏が「マンションの災害対応力のアップはBCP遂行力の向上に直結する」というテーマで、自身の居住しているマンションでの取り組みを紹介した。給与所得者の多くがマンションに居住しているという背景から、「居住マンションできちんとした防災対策が施されていれば、発災時職場にとどまりBCP遂行者となれる。そのために平時から具体的な災害を想定して地域防災力の強化や周辺地域との連携強化を図っておくことが大切」などと述べた。

 また、引き続き開催されたパネルディスカッションには、同協会副理事長の鍵屋 一氏がコーディネーターとして、石附氏、安部氏に伊藤忠アーバンコミュニティ執行役員の吉野美幸氏、同協会専務理事の飯田太郎氏が参加。「発災時マンションはどうなるか?」というテーマについて、「管理業規約にない防災・災害対応について、管理会社の立場からどのように管理組合にそれを周知していくかが課題」(吉野氏)、「滞在時間が長い人を中心とする災害対策への転換が必要」(飯田氏)などの意見が交わされた。

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