不動産ニュース / 調査・統計データ

2014/7/29

東京都心部Aクラスビル、成約賃料3期ぶりの下落/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は29日、(株)ニッセイ基礎研究所と共同開発した成約賃料に基づくオフィスマーケット指標「オフィスレント・インデックス」2014年第2四半期版(4~6月)を公表した。

 東京都心部のAクラスビル(延床面積1万坪以上、基準階貸室面積300坪以上、築年数15年以内)の賃料は2万8,503円/坪(前期比3.3%下落)。2期連続の上昇から、再び下落に転じた。
 空室率は5.3%(同0.8ポイント低下)。国内企業を中心に拡張、移転需要が顕在化しており、空室率低下は3期連続。需給バランスは、11年第3四半期以来の水準となった。

 東京都心3区(千代田区、中央区、港区)の大規模ビル(基準階貸室面積200坪以上)の賃料指数を標準的な大規模ビル賃料単価(共益費を除く)で表した値は、1万5,928円/坪(同1.5%下落)に低下。空室率は4.8%(同0.6ポイント低下)と、20期ぶりの4%台を記録した。

 1994年第1四半期を100とする都心3区規模別賃料指数は、すべての規模で低下。「大規模」が72、「中型以下」が76と、1ポイントの低下にとどまったものの、比較的大きな変動が続く「大型」が74と、前期より4ポイント低下した。

 都心3区の賃料対前年変動率は、「大規模」が0.1%減、「大型」が5.5%増、「中型以下」が4.1%減。「大規模」「中型以下」が2期連続のマイナス、「大型」は6期連続のプラスとなった。

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