三井不動産(株)は3日、新たに4棟の物流施設を開発すると発表した。
同社は、国内事業競争力の強化の一環として2012年、物流施設事業部(現・ロジスティクス事業部)を発足。これまで首都圏を中心に9件の物流施設の開発・運営を手掛け、うち6件については稼働を開始している。
同社はロジスティクス事業のさらなる発展に向け、4月1日付で、ロジスティクス事業部をロジスティクス本部へと変更。「ロジスティクス事業部」「ロジスティクス事業開発部」「ロジスティクスリート準備室」を設置し、事業体制の強化を図る。
新たに開発するのは、「三井不動産ロジスティクスパーク(以下、MFLP)柏」(千葉県柏市、延床面積3万1,400平方メートル、15年11月竣工予定)、「MFLP平塚」(神奈川県平塚市、同3万3,200平方メートル、16年11月竣工予定)、「MFLP小牧」(愛知県小牧市、同3万8,900平方メートル、17年1月竣工予定)、「MFLP平塚II」(神奈川県平塚市、同4万3,400平方メートル、18年9月竣工予定)の4物件。
開発・稼働済み13件の総延床面積は約100万平方メートルで、投資規模は1,600億円。17年度までに計2,000億円の投資を進めていく計画。
3日会見した同社執行役員商業施設本部ロジスティクス事業部長の三木孝行氏は、「事業参入からわずか3年で、ここまで事業を成長させることができた。先進的な物流施設の需給は相変わらず逼迫している。これまでは関西1物件、中部1物件のほかは首都圏を中心に展開してきたが、まだ実績のない九州なども含め、年間3~4物件を目安に開発を進めていきたい」と語った。