不動産ニュース / リフォーム

2015/5/1

夫の家事をサポート、定年退職を機に夫婦で1階のみで暮らすリフォームを提案/旭化成リフォーム

「家事郎(イエジロー)の一日」リフォーム内容
「家事郎(イエジロー)の一日」リフォーム内容

 旭化成リフォーム(株)は1日、「ヘーベルハウス」オーナーへのリフォーム提案強化の一環として、1階全改装リフォーム商品「家事郎(イエジロー)の一日」を発売する。

 国土交通省の調査等で、リタイヤ前後の50歳代後半~60歳代前半の世代の多くが、現在の住まいのリフォームを希望していることが判明。「ヘーベルハウス」オーナーは、現在60歳以上の世帯が約4割を占めており、アクティブシニアの潜在的なリフォーム需要を見込み、今回、定年退職期を迎える世代をターゲットに絞った。

  同世代は、安全・安心な住まいのニーズも高いことから、事故の多い階段での上下移動を軽減するため、2階はそのままに1階の間取りを全改装リフォームにより変更。従来2階にあった寝室などを1階に設置し、日常的な生活をワンフロアで完結するプランを提案する。さらに、寝室中心の動線により車椅子でも自立した生活ができる「加齢配慮設計」など、将来高齢になっても自立して住み続けられるリフォーム内容とした。
 2階は減築せず、非日常の生活の場と設定し残すため、将来的に引き継ぐ世代や次の持ち主も再度インフィル交換だけで住み続けることが可能となる。

 また、商品開発にあたって、夫の家事に関する意識調査を実施。退職後は家事に取り組む男性が多いことや、やりたいのに「やり方がわからない」ことで戸惑う姿などが明らかとなったことから、「夫の家事」の視点からアクティブシニア期の夫婦2人にとって楽しく豊かな暮らしを想定。「単純・わかりやすい」・「作業の省力・効率化」・「移動負担を最小限に」という3つの視点から、家事をサポートするさまざまなアイテムを盛り込み、夫婦で料理協力をしやすい「オープンタイプのキッチン」や洗濯行為を寝室廻りに集約した「ワンフロア洗濯動線」、「片付けやすい収納・クローゼット」などをパッケージ化した。

 なお、「家事郎(イエジロー)」は、家のことをする50歳代後半からの男性をイメージした言葉で、掃除、DIY、料理、エコ、庭の手入れ、片づけ、洗濯を担当する7人の家事郎をキャラクターとして設定している。

 販売価格目安は、プロトプラン(1階22.7坪)の場合、基本改装工事(1階全階層にキッチン、浴室等基本設備含む)+各種家事サポートアイテム合計で980万(税込み)。家事サポートアイテムについてはパッケージとして提案しているが、個別採用も可能。販売目標は年間200棟。

 30日に実施した発表会で挨拶した代表取締役社長の池田英輔氏は「14年度の売上高ではメンテナンス系が6割で改装工事が3割弱。今回、退職後の生活をリフォームのきっかけとするプランを開発し、設計人員や提案力を強化。改装工事の売上高のさらなる拡大を目指す」などと述べた。

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