不動産ニュース / イベント・セミナー

2015/6/30

空き家と賃貸管理をテーマにシンポジウム/全宅連、全宅管理

パネルディスカッションでは、さまざまな意見が交わされた
パネルディスカッションでは、さまざまな意見が交わされた

 (公社)全国宅地建物取引業協会と、(一社)全国賃貸不動産管理業協会は30日、ホテルニューオータニ(東京都千代田区)にてハトマーク不動産シンポジウム「クローズアップ:空き家・相続対策と不動産管理~これからの不動産市場と管理の在り方を考える」を開催した。

 シンポジウムの冒頭、挨拶した全宅連会長の伊藤 博氏は「空き家対策は全宅連としても重要な課題と認識している。全国820万戸の空き家のうち、適切に管理されていない建物に関しては、地域に悪影響を与えている例もある。今後の不動産業界にとっても、新たな課題となっていくだろう」と、空き家問題に対する意識を述べた。

 シンポジウムでは、第1部として、慶應義塾大学大学院教授の岸 博幸氏が「日本経済とこれからの不動産市場」と題して基調講演。その後、第2部では、「空き家・相続対策と不動産管理」をテーマとしてパネルディスカッションを行なった。

 パネルディスカッションでは、明海大学不動産学部学部長の中城康彦氏をコーディネーターとして、パネリストとしてリクルート住まい研究所の宗 健氏、全宅連広報啓発委員長・山上健一氏、全宅管理業務企画委員・千振和雄氏、全宅管理専務理事・佐々木 正勝氏が参加した。「宅建業は厳密に言えば、契約から入居までを管轄し、管理業務はその後。賃貸管理には100社あれば100通りの手法があるため、リスクもある。そのリスクを背負うのは貸し主と借り主であるので、日本の管理のスタンダードをつくるべきだ」(千振氏)、「これまでの建築や仲介に付随するサービス的な管理ではなく、管理業として確立することが重要だ。日本版の管理手法を示し、法制化・標準化していきたい」(佐々木氏)といった意見が上がるなど、活発な意見交換が行なわれた。

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