不動産ニュース / 調査・統計データ

2015/10/29

15年の中古マンション価格とリーマン以前の底値を比較、千代田区で84%上昇/東京カンテイ調査

 (株)東京カンテイは29日、2015年の中古マンション1坪当たり平均単価を、1998~2008年の各年の中古マンション坪単価のうちの最も低かった値(底値)と比較して行政区別に指数化、価格動向などを分析した。

 三大都市圏の行政区のうち、15年の平均坪単価が底値からの上昇幅が最も大きかったのは東京都千代田区(坪単価391万1,000円、上昇幅178万9,000円)で、価格指数は184.3だった。次いで東京都港区(同374万7,000円、同171万9,000円、価格指数184.8)、東京都中央区(同291万7,000円、同114万7,000円、同164.8)だった。千代田区では、近年の高額分譲マンションが市場に登場してきたのに加え、好立地の築古物件など高額帯の中古物件が市場に流通していることから、坪単価が著しく上昇した。

 また、上位には都心部の行政区が並ぶ一方で、京都市東山区が5位にランクイン。坪単価189万9,000円で上昇幅は99万円、価格指数は調査した中で最高の208.9となった。京都市では東山区のほか、主要区である中京区(11位)、下京区(16位)、上京区(21位)がそれぞれ上位に入った。

 同社では、「各地域で、主要部への一極集中の傾向がある一方で、近郊・郊外部では底値割れをしている地域も少なくない。バブルという声も聞こえるが、全体が上がっているわけではなく、バブルとはいいがたい」と分析する。

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