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2015/11/30

「リノベーションまちづくり」の実践者・研究者80人が集まり、情報を共有

老若男女・年代・属性をバランスよく配置したグループで、リノベーションまちづくりについてディスカッション。忌憚のない意見を出し合っていた
老若男女・年代・属性をバランスよく配置したグループで、リノベーションまちづくりについてディスカッション。忌憚のない意見を出し合っていた
講演会では、先進的な国内外のリノベーションによるまちづくりについて、講師陣が紹介した
講演会では、先進的な国内外のリノベーションによるまちづくりについて、講師陣が紹介した

 リノベーションまちづくり学会(代表発起人:東京大学大学院工学系研究科建築学専攻教授・松村秀一氏)は28~29日、大阪市立大学高原記念館(大阪市住吉区)で第1回大会を開催。20~60歳代の不動産会社や建築家等の実務者・大学の研究者等約80人が参加した。

 同学会は、各地で起きているリノベーションによるまちづくりに参加する人たちが知り合い、経験等を共有することを目的に、リノベーション業界の研究者・実務者が構想。2015年2月に北九州市で開催された「リノベーションまちづくりシンポジウム」で、同学会の内容について公表し、参加者を募集してきた。

 会の冒頭、松村氏は「リノベーションまちづくりとは、世の中にあるものをうまく使って豊かな暮らしの場を創造していこうという動き。今、全国各地でこのような活動が増えており、さまざまなジャンルの人が参加している。同学会では、できるだけ多くの人同士が出会って、どこで何をやっているのか具体的に知り合う機会としていきたい」と述べた。

 1日目にグループディスカッションと基調講演を開催。空き家・空きビルの捉え方と生かし方について、「私たちが今もつ課題」「あるべき姿と可能性」「まず何を始めるか」の3つのミッションのもと8グループでそれぞれの視点の意見を出し合った。講演会には、廃寺を活用した多世代交流型のまち「Share金沢」を運営する社会福祉法人佛子園理事長の雄谷良成氏らが登壇。それぞれのストックを活用したまちづくりの方法を紹介した。
 2日目はグループの代表者がディスカッション内容をとりまとめ、プレゼンテーション。それをもとに代表者によるパネルディスカッションを行なった。また、大阪にあるリノベーションによるまちづくりが実践されている長屋や団地等4ヵ所を視察した。

 今後は、来年に、今大会の成果物発行、第2回大会開催を予定している。

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