不動産ニュース / 調査・統計データ

2016/1/14

東京都心5区の大規模オフィス空室率、7年ぶりに2%台突入/三幸エステート調査

 三幸エステート(株)は14日、2015年12月度の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)および6大都市(東京、札幌、名古屋、大阪、福岡)の大規模ビル(基準階貸室面積200坪以上)マーケットデータをまとめた。

 東京都心5区のオフィスマーケットは、空室率2.82%(前月比0.21ポイント減)と大幅に低下し、7年ぶりに2%台となった。主要大規模ビルの竣工がなかったことに加え、館内増床を含む堅調なオフィス需要の顕在化によるもの。現空面積も14万8,103坪(同1万406坪減)と09年2月以来15万坪を下回った。

 1坪当たりの募集賃料は1万9,821円(同88円増)と3ヵ月連続で微増。需給バランスが改善する一方、賃料の感度は依然鈍く、都心5区全体で見ると、市況回復の動きは緩やかなペースにとどまっている。募集面積は42万6,707坪(同1万8,506坪減)。

 全国6大都市の空室率は、東京23区3.5%(同0.2ポイント減)、札幌市4.7%(同0.1ポイント減)、仙台市9.7%(同0.2ポイント増)、名古屋市4.2%(同0.3ポイント減)、大阪市6.7%(同増減なし)、福岡市3.5%(同0.2ポイント減)となった。

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