不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2016/4/19

最終益、91%増の129億2,500万円/いちごグループHD16年2月期決算

 いちごグループホールディングス(株)は19日、2016年2月期決算を発表した。

 当期(15年3月1日~16年2月29日)は、連結売上高496億9,900万円(前期比16.4%増)、営業利益154億1,700万円(同88.3%増)、経常利益138億8,900万円(同91.4%増)、当期純利益129億2,500万円(同91.2%増)の大幅増収増益を達成。

 グループのいちごオフィスリート投資法人やいちごホテルリート投資法人などの成長をサポートするためのリートブリッジ案件やバリューアップ案件への積極的投資、クリーンエネルギー事業などを積極的に推進した。

 セグメント別に見ると、アセットマネジメント事業では、私募ファンドの物件売却にかかるフィー収入、グループが運用するリートにおけるフィー収入の増収などにより、売上高64億円(同30.3%増)、セグメント利益28億7,900万円(同269.4%増)を達成。
 心築(旧不動産再生)事業では、オフィス物件・ホテル物件の積極的な取得を進めたほか、バリューアップによる賃料収入改善などにより、売上高429億4,800万円(同12.7%増)、セグメント利益126億2,900万円(同60.4%増)。
 クリーンエネルギー事業は、売上高16億2,800万円(同168.9%増)、セグメント利益3億2,300万円(前期:セグメント損失6,600万円)で、黒字転換達成。

 次期は、売上高1,256億円、営業利益185億円、経常利益164億円、当期純利益133億円を見込む。

 併せて、19年2月期までの新中期経営計画「Power Up2019」を発表。インフラファンド市場への上場、不動産収益最大化を図るための専門リーシングチームの新設、不動産×ITによる「不動テック」を活用したビジネス創出などにより、19年2月期に営業利益250億円(16年2月期比62%増)、経常利益214億円(同54%増)、当期純利益148億円(同14%増)を目指す。

 さらに、株主還元の基本方針として、累進的配当政策の導入を発表。各年度の1株当たり配当金の下限を前年度1株当たり配当金とする「減配しない」方針により、配当の成長を図ると共に、将来の配当水準の透明性を高める。
 また株主資本配当率3%以上とする策も新たに採用。配当のさらなる安定化図ることで、持続的な価値向上を株主に約束する。

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