(一社)マンションリフォーム推進協議会(REPCO)は25日、ホテルルポール麹町(東京都千代田区)にて定時総会を開き、2015年度の事業報告・収支決算および16年度事業計画・収支予算などを議決・承認した。
16年度の事業計画では、(1)人材育成、(2)一般消費者及び管理組合への啓発活動、(3)委員会再編を通じた活動の活性化の3点を重点項目として掲げた。
(1)では、(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターとの連携を強化。同センターが実施している「マンションリフォームマネージャー」試験の受験対策講座を前年度よりも1ヵ所多い全国5ヵ所(札幌、東京、名古屋、大阪、福岡)で開催する。また、専有部分施工マニュアルの改訂、技術講座の拡充などを行なっていく。
また、(2)についてはイベントの開催や展示会への出展を通じて管理組合の運営支援などを手掛けていく。
さらに今回は改選期に当たり、役員を改選。代表理事・会長には大栗育夫氏が再任した。
大栗氏は、総会後に行なわれた懇親会の席上で挨拶し、「当協議会は1992年に設立し、その時代の住宅が直面する課題に対応してきた。近年は少子高齢化、空き家、安全・安心など新たな課題が出てきており、約623万戸にも及ぶマンションストックの適切な維持管理、再生が重要になっている。また、先般策定された新たな住生活基本計画では、不動産流通とリフォームに軸足が置かれており、リフォームの需要増が期待できる。今後より一層、当協議会の役割が重みを増していくだろう」などと述べた。