不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2016/5/27

NMFがTOPを吸収合併。資産規模9,300億円超の国内第2位のREITに

「今回の合併は中長期戦略を遂行するのに最も重要」と述べる野村不動産投資顧問(株)NMF運用グループ統括部長の岡田賢一氏
「今回の合併は中長期戦略を遂行するのに最も重要」と述べる野村不動産投資顧問(株)NMF運用グループ統括部長の岡田賢一氏
「一番の経営課題であった、スポンサーパイプの強化が実現する。投資主価値の安定的成長に大きく資するものとご理解いただきたい」と述べるトップリート・アセットマネジメント(株)代表取締役社長の千葉達也氏
「一番の経営課題であった、スポンサーパイプの強化が実現する。投資主価値の安定的成長に大きく資するものとご理解いただきたい」と述べるトップリート・アセットマネジメント(株)代表取締役社長の千葉達也氏

 野村不動産マスターファンド投資法人(NMF)を運用する野村不動産投資顧問(株)は26日、「トップリート投資法人」(TOP)との合併契約の締結を発表。同日説明会を開催した。

 総合型REIT同志の合併により資産規模の拡大、物件・テナント分散の進展に伴う許容度の向上、東京圏比率の高い良質なポートフォリオの構築、野村不動産グループのブランドパイプラインと高度なマネジメント力を活用することにより、長中期の安定した収益の確保と運用資産の着実な成長を図るもの。NMFを吸収合併存続法人、TOPを消滅法人とし、7月に開催予定のTOPの投資主総会を経て成立する。効力発生日は9月1日の予定。
 合併の資産規模は、272物件、9,300億円超となり、国内第2位のREITとなる。

 今後の長中期運用戦略については、NMFが掲げている中長期運用戦略を継続していく方針。10年を「Quality」「Growth」「Mater」の3つの期間に分け、「Qulity」では、SPR(戦略的資産入替)やアップサイドセクターを中心とした賃料上昇により内部成長を図り、初回公募増資の実施を通して強固なファンドブランドを確立。「Growth」では、スポンサー開発物件への重点投資による外部成長を図り、物件ブランド強化による内部成長、エクイティマーケットに即した公募増資を通し、高いQualityを維持した成長によって、10年後の「Master」でJREITの代表銘柄となることを目指す。当社計画では3~5年え資産規模1兆円達成を見込んでいたが、今回の合併により前倒し実現も視野に入ったとした。

 同社NMF運用グループ統括部長の岡田賢一氏は「今回の合併は中長期戦略を遂行するに当たってきわめて重要な合併。投資主の期待に応えられるよう、全力で取り込んでいく」と述べた。またTOPの資産運用会社のトップリート・アセットマネジメント代表取締役社長の千葉達也氏は「上場から10年間で中期資産規模目標に届かず、成長スピードに課題があった。一番の経営課題であったスポンサーのパイプラインの強化による資産規模拡大が合併によって実現する。投資主価値の安定的成長に大きく資するものとご理解いただきたい」と述べた。

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