不動産ニュース

2016/6/17

東北と首都圏でホテル事業を積極展開、安定収益増を目指す/アズ企画設計

 (株)アズ企画設計は16日、同社本社2階のカンファレンスルーム(埼玉県川口市)で、決算および経営計画発表会を開催。代表取締役社長の松本俊人氏が、今後の重点施策などについて説明した。

 2016年2月期(15年3月1日~16年2月29日)は、売上高28億8,300万円(前期比62.2%増)、営業利益8,200万円(同68.1%減)、経常利益5,600万円(同77.1%減)、当期純利益3,600万円(同78.2%減)。販売用不動産の販売件数が前期比3.2倍に増加し、売上高は過去最高を更新するも、利益は5期ぶりの減益となった。

 企画開発事業については、15年3月に開設した東京支社が本格的に稼働し、販売用不動産の販売件数増に寄与。中古ビル、中古レジデンス、区分店舗を17棟仕入れるとともに、リノベーションを強化して早期の満室稼働につなげた。

 東北復興ホテル事業では、復興工事作業員向けビジネスホテルを2棟運営。14年11月開業の「アイルーム高田竹駒」(岩手県陸前高田市、60室)は、売上高1億500万円、売上総利益4,300万円を計上。15年12月開業の「アイルーム南三陸」(宮城県南三陸町、70室)は、17年2月期の売上高8,200万円、売上総利益5,000万円を確保する見込み。「16年10月には、『アイルーム釜石鵜住居(うのすまい)』(岩手県釜石市、70室)をオープンする予定。都市型ビジネスホテル運営と合わせ、安定収益増を目指す」(松本氏)。

 不動産賃貸事業については、サブリース事業において、居住用物件のほか店舗事務所やロードサイド型オフィス、老人介護施設などの事業用物件も積極的に手掛け、高収益稼働を実現していく。

 併せて、17年2月期を初年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表。東北ビジネスホテルの開設を毎期1棟行ない、都市型ビジネスホテルは3ヵ年で計6棟を取得。「サブリース戸数も100戸増やし、不動産賃貸事業と不動産管理事業での安定収益で経費を吸収できる収益構造に改善する」(同氏)。

 最終年度の19年2月期は、売上高72億5,200万円、営業利益8億1,300万円、経常利益7億6,000万円、当期純利益4億8,100万円と計画する。

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