不動産ニュース

2016/8/26

沖縄の分譲マンション、東京販売サロンでVRシステムを用いて疑似体験/大和ハウス工業他

「ジ・オーシャンテラス豊崎」外観完成イメージ
「ジ・オーシャンテラス豊崎」外観完成イメージ
VRシステム装着イメージ
VRシステム装着イメージ

 大和ハウス工業(株)、(株)大京、(株)コスモスイニシアは9月1日、沖縄県豊見城市で開発中の分譲マンション「ジ・オーシャンテラス豊崎」(総戸数204戸)の2棟目となる「シーサイドテラス」(総戸数102戸)の販売を開始。大和ハウス工業の東京サテライトオフィス「東京インフォメーションサロン」(東京都港区)において、VR(仮想現実)を用い、沖縄の暮らしを疑似体験できるプレゼンテーションシステムを導入する。
 
 同システムは、大和ハウスグループの(株)メディアテックが、カディンチェ(株)(東京都品川区、社長:青木崇行氏)と共同で提供するVRサービス。ヘッドマウントディスプレイで再生される映像を360度方向から見ることができ、来場者はその場にいるかのような疑似体験をすることができる。
 今回、同インフォーメーションサロンで使用する映像は、「すぐそばにある沖縄の暮らし」をコンセプトに、「那覇空港」に到着後から2日間、マンション室内イメージ、ビーチでの散歩や子供世帯とのバーベキュー、マリンアクティビティを楽しむ様子などを織り交ぜ、具体的に沖縄の暮らしをイメージできるものを用意した。これらの映像は、DVDと同等以上の解像度で再生できる。

 1棟目の「サンセットテラス」(総戸数101戸)は2015年12月に販売を開始しており完売。首都圏からの沖縄への移住・セカンドハウス需要を見込み、同インフォメーションサロンを開設し、営業活動を展開した。その結果、契約者の約7割が県外の在住者(そのうち約5割が首都圏在住)となったことから、今回、さらなる成約率向上を見込み、「シーサイドテラス」の販売に合わせ、より具体的にイメージできるようVRを用いたプレゼンテーションシステムを導入した。なお、「サンセットテラス」契約者は50~60歳代の夫婦が多かったため、その年代に合わせた映像を作成している。

 同マンションは「那覇空港」から約6.6km(車で約15分)、那覇空港自動車道「豊見城・名嘉地IC」から約3.3kmの住商一体の複合開発地区「豊崎タウン」に立地。敷地面積9,615.80平方メートル、延床面積1万9,424.64平方メートル、鉄筋コンクリート造地上14階建て2棟。周辺には、「美らSUNビーチ」や「豊崎海浜公園」があり、海水浴やバーベキューなどの海辺の生活が楽しめるほか、アウトレットモール「あしびなー」も徒歩圏内にある。

 「シーサイドテラス」の専有面積は63.21~113.68平方メートル、間取りは2LDK~3LDK(バルコニー、アルコーブ面積を含む)、販売価格は2,600万円台~8,900万円台を予定。なお販売は2期に分けて実施する計画で第2期は11月末より販売開始し、2017年早々の完売を目指す。竣工は17年9月下旬、入居は同年12月下旬を予定。

 26日の記者発表で、大和ハウス工業マンション事業推進部販売推進部部長の土井 徹氏は「1棟目販売開始後の問い合せ数は沖縄県内が1,067件、東京834件となっており、契約者は首都圏在住の方の比率が想定外に高かった。2棟目はVRシステムを導入して首都圏での販売を加速、早期完売を目指したい。またシステムの反響次第では、他の地方物件の東京販売において随時導入を検討していく」などと述べた。

 なお、大和ハウス工業は01年より沖縄でマンション事業を開始。現在では13棟1,840戸を分譲済み。今後も沖縄でのマンション事業に注力し、半期で100戸程度の供給を継続していく計画。

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