不動産ニュース / 開発・分譲

2016/10/26

銀座・松坂屋跡地の大規模複合施設、17年4月20日開業決定/森ビル他

中央通りから見た「GINZA SIX」外観イメージ。周辺施設等との連続性のあるファサードに仕上げるほか、ラグジュアリーブランドの大型旗艦店が軒を連ねる予定
中央通りから見た「GINZA SIX」外観イメージ。周辺施設等との連続性のあるファサードに仕上げるほか、ラグジュアリーブランドの大型旗艦店が軒を連ねる予定
商業施設の吹き抜け空間。障子や行燈をモチーフに光が全体に回るようにデザインする
商業施設の吹き抜け空間。障子や行燈をモチーフに光が全体に回るようにデザインする
「GINZA SIX(ギンザ シックス)」ロゴ。施設名には、5つ星を超える“6つ星”級の価値を持つ施設という思いを込めた
「GINZA SIX(ギンザ シックス)」ロゴ。施設名には、5つ星を超える“6つ星”級の価値を持つ施設という思いを込めた
「GINZA SIX」を含む周辺模型。建替事業ではなく2区画に及ぶ再開発事業とすることで、過去最大級のスケールの複合施設を建設できた
「GINZA SIX」を含む周辺模型。建替事業ではなく2区画に及ぶ再開発事業とすることで、過去最大級のスケールの複合施設を建設できた
「当施設が、銀座の磁力を高め、世界の感性の高い人が集まるまちへと進化するための起爆剤となることを目指す」と話す、森ビルの辻社長
「当施設が、銀座の磁力を高め、世界の感性の高い人が集まるまちへと進化するための起爆剤となることを目指す」と話す、森ビルの辻社長

 J.フロント リテイリング(株)、森ビル(株)、L Real Estate、住友商事(株)は26日、現在開発を進めている大規模複合施設「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」(東京都中央区)について記者会見を開催。名称を「GINZA SIX(ギンザ シックス)」とし、開業日を2017年4月20日に決定したことを公表した。

 敷地面積約9,080平方メートル。「松坂屋銀座店」跡地を含む2つの街区約1.4ha(銀座六丁目10番、11番)を一体的に整備する市街地再開発事業。延床面積約14万7,900平方メートル。鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造地上13階地下6階建て。「観世能楽堂」が入る文化・交流施設(地下3階)、ワールドクラスなテナントで構成される商業施設(地下2階~地上6階、13階の一部)、基準階面積約6,100平方メートルの大規模オフィス(地上7~12階、13階の一部)などで構成される。14年4月に着工した。

 施設名には、銀座6丁目の象徴としてアピールするほか、5つ星を超える、“6つ星”級の価値を持つ施設であるという思いを込めた。施設コンセプトは「Life At Its Best 最高に満たされた暮らし」。単に高価・高級なものだけではなく、「Where Luxury Begins 世界が次に望むものを」をブランドスローガンに、人生が豊かになるような価値のあるモノや体験(「New Luxury」)を提供していく。

 中央通りに面する約115mに及ぶ外観は、既存のまち並み、周辺の商業施設との連続性を意識したデザインを採用。4層吹き抜け(2~5階)の内部空間は、上部から自然光が差し込む仕様とし、アートの展示などに利用する計画。オフィス・商業施設のほか、エリア最大級の広さを確保した屋上庭園や観光バスの乗降スペースや「ツーリストサービスセンター」等による観光客向け施設も設置する。

 商業施設には241店舗(物販210、飲食24、サービス7)が出店し、そのうち122店舗が旗艦店。世界で注目されるような旬なブランドを取り揃え、日本初や銀座初、新業態なども多く、ファッション、ライフスタイルから、レストラン、カフェまで取り揃える。中央通り沿いには、「セリーヌ」や「ディオール」など6つのラグジュアリーブランドが2~5層の大型旗艦店を出店する。

 森ビル代表取締役社長の辻 慎吾氏は「当開発の特徴は、再開発によって銀座最大規模の空間を生み出したこと、4社のノウハウを結集させたマネジメントを行なうことがあげられる。地権者等と対話を重ねることで、松坂屋の単独建て替えだけではなく、2街区を合わせた再開発に着手でき、これまでにないスケールの複合施設開発を実現できた。また、『六本木ヒルズ』等で培ったタウンマネジメント手法等のノウハウやスケールメリットを生かして、3社と共にこれまでにない商業施設空間を構築し、ブランドを発信していきたい。
 当施設が、銀座の磁力を高め、世界の感性の高い人が集まるまちへと進化するための起爆剤となることを目指す」と述べた。

 17年1月末に竣工予定。年間目標は売上高600億円、来場者数2,000万人。

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