不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2016/11/16

分譲マンション販売好調で増収/森ビル17年3月期中間決算

 森ビル(株)は16日、2017年3月期中間決算を発表した。

 当期(16年4月1日~9月30日)の営業収益は1,521億円(前年同期比4.3%増)、営業利益383億円(同17.9%減)、経常利益308億円(同25.7%減)、当期純利益154億円(同50.0%減)だった。

 高級分譲マンションの販売が順調に推移し増収となったが、前年同期におけるビル売却の利益率が高かったことによる反動減、為替変動による円高の影響から減益となった。

 主力の賃貸事業は、オフィス・住宅ともに高稼働・高単価を維持し、好調に推移。営業収益は747億円(同2.6%増)。オフィス稼働率が97%で、賃料も新規テナント賃料は5%超アップを実現。

 分譲事業は、「フォレストテラス鳥居坂」(東京都港区、総戸数53戸)が予定販売戸数を完売し、営業収益545億円(同16.1%増)と大幅増となった。

 海外事業は、為替の影響等により営業収益15億円(同5.0%減)と、若干の減収ではあるものの、上海環球金融中心等のオフィスの高稼働が継続し好調に推移した。

 16日会見した同社取締役専務執行役員の大塚順一氏は「予定通り順調に推移している。取り掛かっている開発案件も予定通りの進捗状況だ。アメリカの大統領選の影響など、為替変動の懸念はあるが、今のところは様子を見る」などと述べた。

 中間期時点で収益・利益とも期初予想の約半分を達成しており、通期業績予想は達成できる見込み。通期は、営業収益2,650億円、営業利益590億円、経常利益は510億円、当期純利益は300億円を見込む。

 今後は、17年4月20日開業の松坂屋銀座店跡地の大規模複合施設「GINZA SIX」(東京都中央区)のオフィス部分の引き渡しを、同年2月1日に予定。リーシングの反響は大きく、すでに成約も出ている状況。
 国家戦略特区プロジェクトとして進める「虎ノ門ヒルズ」周辺の3つのタワービル開発も、住宅棟とオフィス棟を年明け着工予定。現在同社では国家戦略特区プロジェクトを5つ進めているが、その中でも初めての着工となる。
 そのほかの国家戦略特区プロジェクト「虎ノ門・麻布台地区」「六本木五丁目西地区」も、すでに地権者との調整の上、準備組合を発足済み。都市計画事業として固めていきたい考え。

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