積水ハウス(株)は2日、全国で初となるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)分譲マンションを、名古屋市千種区で開発すると発表。
CO2削減に向けて戸建規模の大きい分譲マンションのZEH化が期待されている。しかし、戸数に対して相対的に屋根面積が小さいことから、十分な太陽光発電システムの搭載が難しく、創エネ面でZEH基準の達成が難しく実現化できていなかった。
同社では、省エネ面では、LED照明等の各種省エネ設備を採用。窓のアルミ・樹脂複合サッシにアルゴンガス封入複層ガラスの採用により、開口部の断熱性能を向上。住戸単位の断熱性能を1.3~1.6倍にまで高める。また専有部内も、高効率空調、LED照明、HEMSなどの各種設備を導入する。
創エネ面では、全住戸において平均4kWの太陽光発電システムと燃料電池「エネファーム」を搭載。これにより、全住戸でZEHを達成する計画。
さらに、停電時には太陽光発電システムとエネファームの停電時発電機能による電力供給を行なうと共に、共用部には防災備蓄倉庫を用意するなど、安全・安心にも配慮する。
3階建て、12戸の計画。17年夏の着工、19年春の完成予定。