不動産ニュース / 調査・統計データ

2017/2/24

首都圏居住用賃貸物件の成約数、11ヵ月連続で減少/アットホーム調査

 不動産情報サービスのアットホーム(株)は24日、同社の全国不動産情報ネットワークにおける2017年1月期の首都圏居住用賃貸物件の市場動向を発表した。

 毎月公表している同データについて、今回より提供データを拡充し、成約物件分析に賃料帯別の情報を追加。また、長期的な視点からの賃料動向を把握できるようにするため、09年1月を100とした指数および同年1~12月の各月を100とした指数の発表も開始した。

 同月の成約数は、2万1,092件(前年同月比2.7%減)と11ヵ月連続の減少。地域別では、東京23区9,093件(同6.6%減)、東京都下2,023件(同2.7%増)、神奈川県5,645件(同8.3%増)、埼玉県2,218件(同9.1%減)、千葉県2,113件(同8.8%減)となった。
 東京23区の減少が続く一方、神奈川県が好調、東京都下はアパートが好調で2ヵ月連続で増加した。

 新築・中古別成約数の前年同月比は、新築のマンションが7.8%増、アパートが16.6%増となり、いずれも増加した。一方、中古のマンションはマイナス4.4%、アパートはマイナス14.5%と減少した。
 賃料別成約数についてマンションは、「7万~8万円未満」が18.0%と最も多く、「8万円未満の合計」が過半数を占めた。また、アパートの最多賃料帯は「5万円台」(24.5%)で、「7万円未満の合計」が全体の7割を占めた。

 1戸当たりの平均成約賃料は、マンションが8万5,200円(同1.6%下落)と16ヵ月連続のマイナスとなった。一方、アパートが6万3,200円(同1.6上昇)と再びプラスにとなった。また、賃料指数の首都圏平均はマンションは新築が90.9(前月比7.8ポイント減)、中古は88.7(同6.0ポイント減)、アパートは新築が100.0(同0.1ポイント減)、中古が97.3(同1.9ポイント増)となり、平均成約賃料の前年同月比はマンションが新築、中古ともに下落、アパートはともに上昇した。

 1平方メートル当たりの成約賃料は、賃貸マンションが2,622円(同0.2%上昇)と4ヵ月ぶりにプラス。賃貸アパートは2,264円(同0.6%上昇)と、4ヵ連続のプラスとなった。

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