不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2017/11/21

賃貸事業が好調/森ビル18年3月期2Q

 森ビル(株)は21日、2018年3月期中間決算(連結)を発表した。

 当期(17年4月1日~9月30日)は、営業収益1,366億円(前年同期比10.2減)、営業利益383億円(同変動なし)、経常利益365億円(同18.4%増)、当期純利益257億円(同67.0%減)。ビル売却を控えたことなどから減収となったものの、賃貸事業の好調や為替差損や一過性の費用の解消などから増益となった。

 主力の賃貸事業は、オフィス・住宅ともに高稼働・高単価を維持し、好調に推移。営業収益は722億円(同3.3%増)。稼働率は、オフィスが98%、住宅が95%。

 分譲事業は、ビル売却、住宅分譲ともに期初予定通り推移し、営業収益356億円(同35.0%減)。施設営業事業は、営業収益136億円(同3.0%増)。海外事業は、上海のオフィス等の高稼働が継続し、営業収益133億円(同11.3%減)。

 上半期は、4月に大規模複合施設「GINZA SIX」(東京都中央区)が開業。来場状況は、20~60歳代の女性を中心に、外国人客も3割占めるなど、順調に推移。オフィスフロアも、ITや金融、アパレルなどの企業で8割が稼働している。虎ノ門ヒルズエリアの再開発で、今年2・3月に着工した「ビジネスタワー」「レデンシャルタワー」の建設も順調で、虎ノ門新駅との一体開発を計画している「ステーションタワー」も都市計画決定に向けての準備を進めている。

 通期は、「着工済み、計画中プロジェクトは順調に推移している」(同社取締役専務執行役員の大塚順一氏)ことから、営業収益2,480億円、営業利益590億円、経常利益は530億円、当期純利益は360億円を見込む。

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