2014/07/31 18:00更新
ビル事業で減収となるも、通期稼働等が寄与し増益/三菱地所15年3月期第1四半期決算

 三菱地所(株)は31日、2015年3月期第1四半期決算を発表した。


 当期(14年4月1日〜6月30日)の連結営業収益は2,041億4,700万円(前年同期比10.4%減)、営業利益は277億5,800万円(同3.6%減)、経常利益は244億9,500万円(同1.9%増)、当期純利益は255億1,200万円(同49.1%増)となった。

 

 当年度より組織の一部改正によりセグメント区分を変更。「都市開発事業」を「ビル事業」に集約。また、前年度まで「ビル事業」および「都市開発事業」に含めていた海外での事業を「海外事業」セグメントに集約した。


 主力事業である「ビル事業」では、建物賃貸収益は増収となったものの、その他収益は物件売却収益が減少。営業収益は1,405億1,800万円(同1.9%減)となったものの、営業利益は賃貸利益の増加やアウトレットモール事業の利益増加などにより334億6,300万円(同20.7%増)を計上した。また、当期末時点での空室率は5.7%と、前期より上昇したものの、すでに見込まれていた丸の内エリアでの解約に伴うもので、次期テナントも決まっており、期末時点の空室率は3.5%を見込んでいる。


 住宅事業では、「ザ・パークハウス広尾羽澤」(東京都渋谷区)や「ザ・パークハウス札幌桑園」(札幌市中央区)等の4物件で287戸を計上。営業収益は368億900万円(同39.1%減)、営業損失は45億7,500万円(同309.9%減)となったが、前年同期に大型物件の引き渡しがあった影響によるもので、通年通りの水準で着地した。


 海外事業については、前年同期に比べ円安が進んだため、営業収益は130億6,300万円(同22.8%増)、営業利益は31億1,300万円(同37.2%増)と増収増益となった。


 同日の決算説明会において、同社広報部長の山岸正紀氏は、「丸の内再構築は順調に進捗している。また、住宅事業についてもモデルルームへ来場数に落ち込み等はなく、すべてのセグメントが順調。通期予想に向けて順調に推移している」と話した。 


 通期は営業収益1兆790億円、営業利益1,340億円、経常利益は950億円、当期純利益は600億円を見込んでいる。




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