2014/08/29 18:00更新
ITでの設計スキルを備えた人材輩出へ協業/片柳学園、オートデスク

 日本工学院専門学校・日本工学院八王子専門学校(以下、両校)を運営する学校法人片柳学園(東京都大田区、理事長:片柳 鴻氏)はこのほど、ソフトウェア開発・販売などを手掛けるオートデスク(株)(東京都中央区、代表取締役:ルイス・グレスパン氏)と、コンピューターを使用した設計手法である「ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)」の普及と、それを使いこなせる人材育成を柱とした包括的な協業について合意した。


 建設業界では、東京五輪の開催や国土強靱化政策の推進などが予定される中、ITスキルを備えた人材需要の高まりが予想されている。そこで、オートデスクが世界各国の設計事務所や建設会社などに提供しているBIMアプリケーションを両校に無償提供し、将来建設業界で必要となるITスキルを備えた人材の育成・輩出を進めるというもの。

 

 現在、文部科学省が進めるプロジェクトの認定を受けて、人材育成のためのカリキュラムについて共同開発を進めている。2015年4月より、両校にてBIMアプリケーション「Autodesk Revit」を活用した教育カリキュラムを実施する計画。また、他の専修学校や工業高等学校でもBIMを駆使できる人材を育成するために、BIM関連スキルを備えた教員・講師の育成を支援するセミナーやトレーニングについても、片柳学園とオートデスクで行なう予定。なおオートデスクでは、両校を含めて1,250ライセンスまで、教育機関へ無償で提供することを決めている。


 両校の学校長を務める千葉 茂氏は、「専門学校ではさまざまな学科で産学連携を進めており、今回もその一環。早いスピードでITと産業の融合が進む中、実践的な教育をさらに進めていく」と語った。




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