2014/09/30 18:00更新
既存住宅の「ユニバーサルデザイン改修」を事業化/積水化学北海道

 積水化学工業(株)の100%子会社である積水化学北海道(株)は、10月1日から「ユニバーサルデザイン(UD)リフォーム・リノベーション事業」を開始する。


 同社は、マンション共用部の配管診断や更新、専有部リノベーションまで包括的に手掛けるビジネスを展開。札幌市の高齢者人口が40万人を超え、さらなる増加も見込まれており、需要拡大が期待できることから、新たな事業に乗り出すことにしたもの。


 住居の一部を変更する小規模なリフォームから、全面的な間取り変更を伴う大規模な工事まで、企画・提案・工事まで一貫して請け負い、既存住宅を、高齢者や障がい者など介護が必要な人が暮らしやすく・使いやすい住環境に改修していく。


 福祉学に造詣の深く、高齢者社会のまち・すまい・ものづくりを専門とする北翔大学大学院人間福祉学研究室教授の佐藤克之氏と連携し、同社が蓄積してきたノウハウと同氏の知見を組み合わせる。商品開発に当たっては「使いやすさ」や「暮らしやすさ」といった数値化の難しい情報を集約・体系化して分析していく。


 同事業の拠点となるラボ型施設「UD体感施設」(札幌市東区)も新設。スイッチ・コンセントの高さや通路幅などの体感コーナーや、福祉用具のショールームを設ける。また、最大50人を収容できる多目的コーナーも設置し、佐藤氏との共同セミナーや、勉強会などに利用していく。


 当面は札幌市を中心とするエリアで、戸建てやマンション専有部を対象に展開。今後、マンションの共用部や公営住宅、さらには非住宅まで含めてリフォーム・リノベーションにも対象を広げていく計画。2016年度に売上高3億5,000万円を見込む。




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