2014/11/25 18:00更新
高齢社会における持続可能居住環境をテーマにシンポジウム/日本不動産学会
シンポジウムの様子
シンポジウムの様子
シンポジウムの様子

シンポジウムの様子


 (公社)日本不動産学会は22日、創立30周年記念シンポジウム「高齢社会における不動産開発―持続可能な居住環境形成への道」を富山大学にて開催した。


 シンポジウムでは、地方都市における不動産開発の問題点を富山大学経済学部教授の唐渡広志氏が、高齢者の居住環境のあり方について、富山市と新潟市の例を基に富山国際大学現代社会学部教授の浜松誠二氏と新潟大学工学部教授の岡崎篤行氏がそれぞれ解説。また、持続可能な居住環境形成を実現するための手法について、千葉県流山市の高齢者の住み替え促進方式や兵庫県姫路市のぞみ野の不動産開発方法の例を、明海大学不動産学部教授の齊藤広子氏が紹介。法政大学名誉教授の五十嵐 敬喜氏らは、不動産開発における法制度の観点から、都市計画法等の法制度とその問題点などについて解説した。


 浜松氏、岡崎氏、齊藤氏、五十嵐氏をパネリストにパネルディスカッションも開催。

「持続的な居住環境を作っていくには、結局のところそこに住んでいる人たち自身が動かざるを得ない」(浜松氏)、「色々な問題点はあるが、究極のところ、高齢になった際にどこでどのように死にたいかを考えれば、それに向かってどのようなまちづくりができるかが見えてくるのではないか」(五十嵐氏)など、活発な意見が交わされた。




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