2014/12/17 18:00更新
ユニチカ設備技術等の防火スクリーンで性能不足判明/国交省

 国土交通省は16日、ユニチカ設備技術(株)が製造した防火スクリーンの一部で、虚偽の申請書を提出して性能評価・大臣認定を受けていた事実が判明したと発表した。


 該当するのは、2002年1月から14年9月まで販売されていた防火スクリーン「ユニファイヤーガード」のウォークスルータイプ。


 05年に同社が同商品について大臣認定を受ける際、指定性能評価機関である(一財)日本建築総合試験所で遮煙性能試験を受けた時に用いたものと異なる仕様で性能評価申請を行ない、性能評価・大臣認定を受けていたもの。この製品について、同社が10年に社内調査を実施したところ、ガイドレールの鋼材の種類などが実際に販売していた製品の使用と異なっていることが判明。11年に使用の一部を変更して性能評価・大臣認定を受け直していたが、その時にも05年の試験報告書の一部を改ざん、申請していた。


 また、同社が実際に販売していた製品の仕様で性能確認試験を実施したころ、大部分のものが必要な遮煙性能を有していないことが判明した。


 なお、(株)内外テクノスも、ユニチカ設備技術から技術提供を受け、同種の防火スクリーン「テクノス耐火スクリーン」を製造していたため、この防火クリーンについても性能評価・大臣認定を正しく受けていないことが判明した。


 国土交通省は、両社が認定を受けていた防火スクリーン合計29件につき、16日付で認定を取り消した。さらに両社に対し、問題のスクリーンが設置された建築物所有者に対し、遮煙性能を有していない旨を早急に通知すると共に改修などを実施し、その結果を国土交通省・所管の特定行政庁に報告することを指示した。合わせて原因究明・再発防止についても指示すると共に、保有する他の大臣認定についても、、改めて法適合性を確認するよう求めた。




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