2015/10/08 18:00更新
創立50周年記念式典で、15年版ビジョンを公表/日本不動産鑑定士協会連合会
「多様なニーズに応えられるよう、会員支援を積極化する」と話す、熊倉会長
「多様なニーズに応えられるよう、会員支援を積極化する」と話す、熊倉会長
「多様なニーズに応えられるよう、会員支援を積極化する」と話す、熊倉会長

「多様なニーズに応えられるよう、会員支援を積極化する」と話す、熊倉会長


 (公社)日本不動産鑑定士協会連合会は7日、創立50周年記念式典および祝賀会をパレスホテル東京(東京都千代田区)で開催した。


 記念式典では、国土交通省大臣政務官のうえの賢一郎氏や不動産鑑定士制度推進議員連盟会長の保岡興治氏から祝辞が述べられたほか、国土交通大臣表彰等、各種表彰を行なった。


 会場では、2015年版の「不動産鑑定業将来ビジョン」も公表。11年に公表した同ビジョンをベースに、鑑定業を取り巻く市場環境や鑑定士に求められている役割の変化にあわせ、新たな「行動計画」を打ち出した。(1)業務の多様化への取り組み、(2)専門性の深化、(3)社会へのPR、を3本柱に進めていく。

 具体的には、「住宅ファイル制度」等、ビッグデータを活用した調査・研究を他業界と連携して進めるほか、専門性の高い鑑定評価や多様なコンサルティングを推進。同会が開発した「JAREA HAS(既存戸建住宅建物積算価格査定システム)」の普及とともに、既存住宅の鑑定評価やコンサル等を行なっていく。その他、大学生を中心とした若年層の獲得のため、大学内等で鑑定評価に関する寄付講座開催等を進める。

 また、「不動産鑑定研究センター」を創設。3本柱を実現するための調査・研究、会員サポート、情報発信を行なっていく。


 同会会長の熊倉隆治氏は「創設時と比較し、283人だった会員が5,442人、財政規模も37倍になるまで発展することができた。この半世紀、当会は、不動産鑑定評価制度の発展と土地等の適正な価格形成に寄与してきた。今後は、社会の変化に対応した鑑定評価への多様なニーズに応えられるよう、会員支援や公益法人としての事業活動を活発に行なっていくため、自己規律と内部統制のとれた運営を目指す。これからの50年に向けて、より一層魅力ある不動産鑑定評価制度にしていきたい」等と述べた。


 祝賀会には、国会議員、国交省や関連団体の役員等、多数の来賓が参列。安倍晋三首相からも祝電が寄せられ、盛会となった。




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