2017/04/26 18:00更新
渋谷キャスト、ほぼ満室状態で開業

「渋谷キャスト」外観


 東京急行電鉄(株)をはじめとした4社が出資する渋谷宮下町リアルティ(株)は28日、「SHIBUYA CAST.(渋谷キャスト)」を開業する。


 敷地面積約5,000平方メートル。延床面積約3万5,000平方メートル、地上16階地下2階建て。商業施設(グランドフロア〜1階)、事務所(2〜12階)、賃貸住宅(13〜16階)で構成するほか、建物前面には800平方メートルに及ぶ広場を整備した。「渋谷」駅地下鉄出口より徒歩1分、明治通りに面し、「キャットストリート」の起点に位置する。「都営宮下町アパート」などがあった都有地で、東京都に向けて再開発提案を行ない、「都市再生ステップアップ・プロジェクト」の初弾として採択された。東京都と70年の定期借地契約を結んでいる。


 事務所は、基準階面積約400坪の通常フロア(2〜12階)のうち、3〜10階がアパレル会社・(株)ベイクルーズが入るほか、全フロアが契約済み。賃料は、共益費込みで坪当たり3万円前半〜半ば。
 また、定員100人超のシェアオフィス(1〜2階)も設置。41区画には、日本初進出のカナダのデジタルアートの企業などが入り、こちらも満室。


 賃貸住宅(80戸)は、13階をコレクティブハウス(1K〜2K、28.16〜45.54平方メートル)、14階をサービスアパートメント(1R〜2BR、29.04〜69.34平方メートル)、15〜16階をプレミアム賃貸住宅(1R〜3LDK、29.04〜98.71平方メートル)で構成。コレクティブハウスの入居者は、コミュニティ形成の中心的な人物になれる人を、同社で選定しており、7〜8割が決定している。グラフィックデザイナーや弁護士、ミュージシャンなどさまざまなジャンルのクリエイターが集まる予定。プレミアム部分は全住戸に申し込みが入っている状態。賃料は、コレクティブハウスが14万1,000〜23万3,000円、サービスアパートメントが30万〜70万円、プレミアムが15万5,000〜59万8,000円。5月1日より入居開始する。運営は東急ライフィア(株)、東急住宅リース(株)が行なう。


 26日に開催した会見で、同社都市創造本部開発事業部渋谷開発二部統括部長の西澤信二氏は「創造活動を刺激する空間として、シェアオフィスやコレクティブハウスなどさまざまな機能を取り入れた。“キャスト”としてここに多くの人が集い、アイディアが生まれ、化学反応が起きることを期待する」と述べた。



プレミアム賃貸住宅のモデルルーム
(2LDK、82.81平方メートル、46万5,000円)



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