2017/05/23 18:00更新
BELCA賞、受賞作品10物件を表彰


「受賞作品はわが国の建築物のロングライフ化の
重要性を見える形でアピールしている」と
述べる同協会会長の押味至一氏




 (公社)ロングライフビル推進協会(BELCA)は22日、ロイヤルパークホテル(東京都中央区)で第26回「BELCA賞」(選考委員会委員長:内田祥哉・東京大学名誉教授)の表彰式を開催した。


 同賞は、長年にわたって適切に維持保全され、長期的な維持保全計画を持つ建築物や、社会変化に対応したリフォームで再生した建築物を表彰することで、良好な建築ストックの推進に役立てることを目的に1991年よりスタート。長年にわたり適切に維持保全がなされている建築物を「ロングライフ部門」、価値向上を目指してリフォーム等がなされた建築物「ベストリフォーム部門」で表彰する。


 今回選ばれたのは、ロングライフ部門が「石橋迎賓館」(福岡県久留米市、1933年竣工、2014年改修)、「カトリック布池教会」(名古屋市東区、1961年竣工)など4件。ベストリフォーム部門は、「デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)」(神戸市中央区、旧館27年、新館32年竣工)、「東京大学大講堂(安田講堂)」(東京都文京区、25年竣工)、「長浜市庁舎」(滋賀県長浜市、86年竣工)など6物件。


  選考委員会委員長として登壇した内田祥哉氏は「今回、ロングライフ部門4件、ベストリフォーム部門6件を選考したが、ロングライフ部門では竣工後40年に満たないものがあるのに対し、ベストリフォーム部門には90年を超えるものがあった。いずれの建築物も大変な力作で、年ごとに水準が高まっていると感じられた。入選に漏れた作品についても今一度資料を整理し、よりレベルの高い作品に仕立てて再度応募してほしい」と総評した。


  また同日開催された総会で同協会会長に選任された押味至一氏は「BELCA賞の表彰は今回で26回となり、今回受賞した10件を合わせ表彰件数は累計256物件に。それぞれの部門で表彰された建物は、わが国の建築物のロングライフ化の重要性を見える形でアピールしているものだ。今後も、BELCA賞を通じて、建物のロングライフ化が一層促進され、優良な建築ストックの形成、ひいては持続可能な社会の形成に寄与してほしい」と述べた。



表彰式の様子



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