2017/09/19 18:00更新
野村不の高齢者住宅ブランド、船橋で初弾

「オウカス船橋」外観


 野村不動産ホールディングス(株)は19日、同社初となるシニア事業第1弾となるサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)「OUKAS(オウカス)船橋」(千葉県船橋市)を公開した。


 要介護者をターゲットにした高齢者向け住宅・施設が多い中、同社ではターゲットを自立可能な高齢者に設定。健康寿命を延伸する住まいをテーマに商品化した。 


 東武野田線「新船橋」駅徒歩5分、東葉高速線「東海神」駅徒歩7分、JR総武線「船橋」駅徒歩15分。敷地面積4,632.58平方メートル、鉄筋コンクリート造地上6階建て。分譲住宅約1,500戸を供給、まちづくりを行なった「船橋森のシティ」の近接地に位置し、徒歩圏内に駅、商業施設、公園、病院などが揃っている。


 建物内にフィットネススタジオを開設。高齢者に使いやすいマシンを導入したほか、野村不動産ライフ&スポーツ(株)と共同開発した運動プログラムを用意し、健康維持・増進を図る。またダイニングでは管理栄養士によるバランスのとれた食事を希望者に提供する。


 (株)ツクイが運営するデイサービスと介護サービス事業所が建物内に入居。高い要介護度となった場合には、同社グループの(株)JAPANライフデザインの有料老人ホームへの移り住みもサポートする。その他ゲストルームやゲストダイニング、カラオケ&シアタールーム、コミュニティカフェなどの充実した共用施設も用意した。


 専有面積は19.12〜50.23平方メートル、間取りは1R、1DK、1LDK、2DK、2LDKを用意し、単身入居・2人入居の両方のニーズに対応する。家賃は10万〜23万円で、その他管理費・サービス費で約11万円が必要。


 運営会社である野村不動産ウェルネス(株)代表取締役社長の関 敏昭氏は「8月より募集活動を開始したが、これまで約1,000件の問い合わせと400組以上の来場を得ている。健康寿命を延ばし介護を受けずに済む生活を実現し、多くの人が人生の最後として希望する『ピンピンコロリ』を実現できる住まいとして運営していきたい」と述べた。


 なお、野村不動産グループでは同物件を含めて、今後10年間で高齢者向けの住宅・施設を40棟・5,000戸供給していく考え。「OUKAS」ブランドでの展開も、「海浜幕張」(千葉市美浜区)、「日吉」(横浜市港北区)、「三鷹」(東京都三鷹市)まで計画に着手している。種類についても「『船橋』は賃貸型のサ高住で供給したが、今後は分譲型やJAPANライフデザインによる有料老人ホームなど、さまざまな事業法を検討しがら進めていく」(関氏)という。


 「オウカス船橋」は10月下旬より入居開始の予定。












19日には完成を記念してテープカットが行なわれた
(写真一番左は野村不動産(株)代表取締役社長・宮嶋誠一氏、一番右は野村不動産HD代表取締役社長社長執行役員グループCEO・沓掛英二氏)






フィットネススタジオには油圧式のマシンが備えられているほか、独自の運動プログラムを用意




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