2018/06/22 18:00更新
18年のインスペクション、6万1,400件と予測

 (株)矢野経済研究所は21日、既存住宅インスペクション市場調査結果を発表した。既存住宅インスペクション事業者、関連団体等を対象に、3〜4月で調査を実施。同社専門研究員による直接面接取材および電話ヒアリングを行ない、文献調査を併用した。


 16年度の既存住宅インスペクションの市場規模は、件数ベースで4万5,000件、金額ベースで約21億8,000万円と推計。そのうち、売り主主体のインスペクション件数は3万件、金額ベースで約13億5,000万円、買い主主体のインスペクション件数は1万5,000件、金額ベースで約8億3,000万円とした。


 17年度の市場規模は、件数ベースで5万2,500件、18年度は6万1,400件の見込みと予測。売り主主体のインスペクションでは、大手不動産事業者等を主要顧客に持つインスペクション事業者の取扱案件は増加傾向にあり、「今後も好調さを維持する」とみている。


 また、一般消費者を主要顧客とする買い主主体のインスペクションについては、消費者の既存住宅に関する品質意識の高まりから、近年は件数ベースで年率10%程度の成長率で推移していることから、同社では「今後も現状と同水準の成長を維持していく」と予測している。



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