2018/07/13 18:00更新
販管費増え減益/インテリックス18年5月期

 (株)インテリックスは12日、2018年5月期決算(連結)を発表した。


 当期(17年6月1日〜18年5月31日)は、売上高435億700万円(前期比5.1%増)、営業利益15億6,000万円(同11.2%減)、経常利益12億5,300万円(同6.7%減)、当期純利益8億200万円(同9.9%減)の増収減益。


 主力の中古マンション再生流通事業(リノヴェックスマンション事業)は、競合の激しい首都圏で販売戸数が前期を下回った(同12.6%減)が、地方主要都市では販売件数が伸長(同18.7%増)。全体では1,450件(同0.6%増)と横ばい。平均販売価格は2,370万円(同0.8%減)。同事業の売上高は345億9,500万円(同0.3%減)、営業利益は12億5,900万円(同1.0%増)となった。
 不動産事業では、不動産小口化商品「アセットシェアリング」シリーズの販売により21億2,700万円を計上。既存戸建てが9億300万円、1棟物等その他不動産の販売が38億9,900万円で、合計売上高69億2,900万円となった。全体の売上高は89億1,100万円(同33.2%増)、営業利益は販管費の増加等により8億2,100万円(同18.0%減)にとどまった。


 次期は、リノヴェックスマンション販売の売り上げを前期水準並みに確保、アセットシェアリング販売を前期比64%増とするとし、売上高446億4,000万円、営業利益17億300万円、経常利益13億1,100万円、当期純利益8億7,900万円を見込む。


 13日の説明会では、同社代表取締役社長の山本卓也氏が、今期の重点方針を発表。事業ポートフォリオの多様化を推進し、収益の安定的な成長を図るとし、リノヴェックスマンション事業の収益確保、リノベーションノウハウを生かした事業の拡充、不動産ソリューション分野の事業確立と成長を方針に掲げた。「マルチリノベ―ター(多能工)の育成に注力し、若いマルチリノベ―ターを業界に輩出することを目指す。また、リースバック事業を中長期視点で有効な仕入れルートと位置付け、積極的に事業を推進する」(山本氏)。



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