2018/11/16 18:00更新
全国主要都市の地価、上昇基調が継続

 国土交通省は16日、主要都市の高度利用地地価動向をまとめた「地価LOOKレポート」(2018年第3四半期)を公表した。調査対象は東京圏43地区、大阪圏25地区、名古屋圏9地区、地方中心都市等23地区の計100地区(住宅系地区32地区、商業系地区68地区)。


 当期(7月1日〜10月1日)の地価動向は、上昇が96地区(前回95地区)、横ばいが4地区(同5地区)、下落が0地区(同0地区)。上昇地区は3期連続で全体の約9割を上回った。 
 オフィス市況が好調なことや、再開発事業の進捗により繁華性が向上したこと、インバウンドによる消費・宿泊需要などが、上昇の主な要因。オフィス、店舗、ホテル、マンション等に対する投資が引き続き堅調。


 上昇地区のうち、81地区が0〜3%の上昇。3〜6%の上昇となったのは15地区。うち、住宅系が1地区(「福島」<大阪市>)。商業系が14地区(「駅前通」<札幌市>、「渋谷」・「歌舞伎町」・「新宿三丁目」<東京都>、「横浜駅西口」<横浜市>、「太閤口」・「伏見」・「金山」<名古屋市>、「心斎橋」「なんば」<大阪市>、「三宮駅前」<神戸市>、「博多駅周辺」<福岡市>、「下通周辺」<熊本市>、「県庁前」<那覇市>)だった。


 圏域別では、東京圏(43地区)では上昇が41地区(同39地区)、横ばいが2地区(同4地区)。大阪圏(25地区)では、18年第1四半期から2期連続ですべての地区が上昇。名古屋圏(9地区)では、13年第2四半期から21期連続ですべての地区で上昇。地方圏(23地区)では、上昇が21地区(同22地区)、横ばいが2地区(同1地区)と、ほぼすべての地区で上昇となった。


 用途別では、住宅系地区(32地区)では、上昇が31地区(前回29地区)、横ばいが1地区(同3地区)となり、商業系地区(68地区)では、上昇が65地区(同66地区)、横ばいが3地区(同2地区)となった。



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