2018/12/11 18:00更新
北海道で築38年木造をLCCM住宅相当に








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「北海道の家」改修前の外観



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改修後の外観。窓を減らさずに耐震性向上を実現した



 YKK AP(株)は10日、同社商品を活用した性能向上リノベーションの実証プロジェクト「北海道の家」の竣工を発表した。現地リノベーション事業者の(株)アルティザン建築工房と共同で取り組んだ。


 同プロジェクトでは、札幌市東区に所在する築38年の木造住宅を改修し、断熱性能と耐震性能を、現地で一般的な新築住宅の性能を上回る水準にまで向上。高い断熱性の実現に向けて、同社では熱の流出入の多い窓・ドアに着目。窓は高性能トリプルガラス樹脂窓を、玄関ドアを高断熱タイプに入れ替え、住宅全体の断熱性能を改修前の4.5倍に引き上げた。ZEH基準を上回り、ライフサイクルトータルのCO2収支をマイナスにするLCCM住宅相当の断熱性能を実現した。


 耐震性については、同社の開口部耐震商品を採用したことで、窓を減らさずに耐力壁量を増やし、耐震等級3相当の耐震性を実現。上部構造評点も改修前の0.39から1.53までアップした。


 同物件は敷地面積190.60平方メートル、木造軸組2階建て、延床面積122.71平方メートル。2019年4月末まで、両社のコンセプトハウスとして地域や事業者向けに公開した後に販売。販売後もエネルギー収支や光熱費の定点観測など性能向上リノベーションの実証に活用していく。



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