2019/03/20 18:00更新
京王グループ初のシェア型独身寮/リビタ









「KO−LAB.」外観




1階の共用部スペース。ひとつながりの空間を、オープンキッチンやダイニング、ワークラウンジ等で構成している



 (株)リビタは20日、京王グループのシェア型企業寮「KO−LAB.(コラボ)」(東京都三鷹市、総室数47室)の内覧会を実施した。


 京王線「つつじヶ丘」駅徒歩9分に立地。建物は、築27年の鉄骨造地上3階建て。延床面積1,143平方メートル。竣工時より、土地・建物を保有する(有)ツウィンズが一般企業向けに男子寮として貸し出していたが、2018年にその利用が終了。遊休不動産の利活用相談を持ちかけられたリビタが、京王グループの寮の適地であるとし、 リノベーションを実施した。


 「KO−LAB.」は、京王グループのシナジー強化を目的に、リビタと京王電鉄が主体となり推進するプロジェクト。57社・約2万人、業種も多岐にわたるグループ会社社員同士の交流を促進するべく、グループ初となるシェア型独身寮の開発を計画した。京王グループの一員であるリビタは、同社のシェア型賃貸住宅ブラ ンド「シェアプレイス」のノウハウを生かし、計画を具体化した。


 従前、寮生の個室フロアであった2・3階は、間取りは大きく変えず、共用のシャワーブースや洗面台のみ新設した。1部屋当たりの専有面積は、一律で約12平方メートル。各部屋にベッドや冷蔵庫等を備え付けた。


 1階は、業務用の厨房やクリーニングルーム等にフロアが区切られていた空間を、ひとつながりのフラットなフロアに改修。共用スペースとしてシェアラウンジを設け、複数人で共同作業ができるオープンキッチンや、ダイニングスペース、ワークラウンジ等を設けた。


 内覧会で事業説明を行なったリビタ資産活用事業本部地域連携事業部事業企画第1グループチーフコンサルタントの鈴木佑平氏は、「コミュニケーションを促進するために共用スペースを大きく設ける一方、一般的なシェアハウスとは違い企業寮という側面があるため、男女のセキュリティやプライベートな空間の確保にも考慮した。いずれはここで生まれた入居者同士のつながりが、ビジネス面でのシナジー創出に生かされていけば」などと話した。


 現時点でグループ内5社の、いずれも入社1〜3年の若手社員から入居の申し込みがあった。これから、本格的なリーシングを開始する。また、今後もリビタは入居者間のコミュニケーションマネジメントを継続。京王電鉄も、同物件内で人材育成につながるプログラムを実践していく。



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