2019/05/23 18:00更新
リノベ、ホテル事業等で成長継続/コスモス

 (株)コスモスイニシアは22日、2019年3月期の決算説明会を開き、20年3月期〜22年3月期を計画期間とする「中期経営計画2021」について説明した。


 新中計では、リノベーションマンション事業、投資用不動産の販売や既存ストックのバリューアップを中心としたソリューション事業、17年度に始動したアパートメントホテル(宿泊)事業などを成長エンジンとし、5期連続の増収増益を引き継ぐ新たなステージの第一歩とするのがテーマ。最終年度である22年3月期の売上高1,350億円(19年3月期比29.0%増)、営業利益81億円(同50%増)を目指す。


 レジデンシャル事業は、3年前埼玉県の武蔵浦和で事業化したシニアマンションで得られた知見を生かし、アクティブシニア向けマンション事業を本格化。全国主要都市の再開発のメニューとして事業化していく。すでに札幌など6プロジェクトを内定している。今後は、ハードの提供だけでなく、入居者サービス等のソフトサービスも強化していく。
 また、リノベーションマンションも19年3月期は234戸を分譲、売上高99億円を計上しレジデンシャル事業の約25%を占めるまでになったことから、シニアマンションとともに事業の牽引役と位置付ける。22年3月期の売上高目標は500億円(同28.8%増)、営業利益26億円(同116.6%増)とした。


 ソリューション事業は、宿泊事業を独立させ、投資用不動産の開発・運営・売却、賃貸不動産管理等を伸長。「賃貸管理事業は、従来の住宅に加え、オフィスビル領域にも拡大していく」(高木嘉幸社長)などすることで、22年3月期売上高490億円(同12.1%増)、営業利益42億円(同20.0%増)を目指す。


 宿泊事業は、19年3月期末時点で25施設・1,237室の開発に着手。8施設361室を稼働した。今後もファミリーでの宿泊を前提としたアパートメントホテル「MIMARU」ブランドで展開。21年度までに1,500室の稼働を目指す。インバウンドをメインターゲットに、人気の観光スポットの後背地での展開に特化しており「今後もロケーションとターゲットをぶれることなく展開していく」(同氏)とし、売上高220億円(同117.8%増)、営業利益28億円(同47.3%増)を目指すとした。



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