2020/06/01 18:00更新
老舗企業の市場退出、19年度は過去最多

 (株)帝国データバンクは5月29日、2019年度の「老舗企業」(業歴100年以上)の倒産・休廃業・解散(市場退出)動向調査の結果を発表した。19年7月以来3回目の調査。


 19年4月〜20年3月の老舗企業の市場退出件数は合計で579件(前年度比24.5%増)と15年度以降5年連続の増加となり、件数・増加率共に過去最多を更新した。このうち、倒産が105件(同4.0%増)で過去3番目の高水準となった。近年は、倒産などで市場から退出する老舗企業が増加傾向で、19年度は市場退出件数全体の1.82%(同0.34ポイント増)を占め、過去最多となった。


 業種別では、「小売」が209件で最多。このほか、「製造」(114件)、「不動産」(30件)の過去最多を記録した。「不動産」では、「貸事務所」の倒産が20件(同14件増)となった。もともと小売業などを本業としていた事業者が、社有不動産などを活用してテナントビル事業に転業、その後廃業等を選択したケースが多いという。



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