2020/06/01 18:00更新
ライフスタイルの変化に合わせた商品提案を/住林

 住友林業(株)は1日、2020年3月期決算(連結)の説明会を音声配信で開催。4月1日付で同社代表取締役社長に就任した光吉敏郎氏が決算概要や今後の計画について説明した。


 当期(19年4月1日〜20年3月31日)は、売上高1兆1,040億9,400万円(前期比15.6%減)、営業利益513億7,700万円(同4.3%増)、経常利益588億2,400万円(同14.4%増)、当期純利益278億5,300万円(同4.5%減)となった。


 木材建材事業は、国内の輸入合板市場の低迷により販売数量が減少したこと等が影響し、売上高は2,236億2,700万円(同54.1%減)、経常利益60億9,500万円(同23.6%減)となった。
 住宅・建築事業は、消費増税時の駆け込みで期初の受注残が多くあったことから、売上高4,740億300万円(同4.7%増)、経常利益225億7,000万円(同4.5%増)と増収増益となった。ただ受注に関しては、一次取得者層への提案強化や、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)仕様の住宅を武器に受注の取り込みを図ったものの、戸建注文住宅の受注棟数は7,726棟(同9.2%減・787棟減)・受注金額2,893億4,200万円(同15.7%減)と減少した。
 海外住宅・不動産事業は、米国住宅事業の販売戸数の増加や、開発物件の売却が好調だったことから、売上高3,993億6,000万円(同9.5%増)、経常利益345億4,100万円(同33.8%増)となった。


 次期より、決算期(事業年度の末日)を3月31日から12月31日に変更するため、業績予想は、4月1日から12月31日までの9ヵ月間の変則決算となり、新型コロナウイルスの影響も鑑み、売上高7,440億円、営業利益130億円、経常利益150億円、当期純利益35億円を見込む。


 説明会で光吉氏は、「新型コロナにより展示場が休業を余儀なくされ、4月の来場者数は前年同月比9割減、受注金額は注文住宅でマイナス35%と厳しい状況が続いた。しかしウェブ商談に力を入れ始めたことで、5月からは徐々に問い合わせが増えているため、6月の営業再開後も引き続き力を入れたい。住宅ローン減税の延長などの各種施策を踏まえた提案、働き方の変化に合わせた商品展開などに注力し、受注の回復に努めていきたい」などと語った。



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