2020/07/09 18:00更新
都心5区ビル空室率、4ヵ月連続で上昇/三鬼商事

 三鬼商事(株)は9日、6月の全国主要都市のオフィスビル最新市況調査結果を発表した。


 東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)の平均空室率は1.97%(前月比0.33ポイント上昇)となり、4ヵ月連続の上昇。新築ビルの一部で募集面積を残して竣工、既存ビルにおいてはコロナ禍の影響による館内縮小の動きがあった。また、成約が大きく減少し、空室面積は1ヵ月で約2万6,000坪増加した。


 新築ビルの空室率は2.51%(同0.66ポイント上昇)。既存ビルは1.95%(同0.32ポイント上昇)。1坪当たりの平均賃料は2万2,880円(同44円上昇)となり、78ヵ月連続の上昇となった。


 大阪ビジネス地区の平均空室率は2.46%(同0.28ポイント上昇)。自社ビルや建て替え予定ビルからの移転に伴う大型成約などの動きは見られたものの、大型空室の募集開始やオフィス縮小の影響もあり、地区全体の空室面積が約6,000坪増加した。


 新築ビルの空室率は34.81%(同変化なし)、既存ビルは2.37%(同0.28ポイント上昇)となった。1坪当たり平均賃料は1万2,026円(同69円上昇)と、2ヵ月連続で上昇した。



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