2020/09/25 18:00更新
下北線路街で温泉旅館を開業/UDS









「由縁別邸 代田」外観




客室(デラックスダブルルーム、専有面積23平方メートル)



 UDS(株)は、温泉旅館「由縁別邸 代田」(東京都世田谷区、総客室数35室)を28日に開業する。


 小田急電鉄(株)が推進する、小田急線「東北沢」駅〜「世田谷代田」駅の線路跡地の再開発事業で生まれた、「下北線路街」に立地。小田急線「世田谷代田」駅から徒歩1分。敷地面積約1,749平方メートル、鉄骨造地上3階建て、延床面積約1,999平方メートル。


 UDSはこれまで、「ONSEN RYOKAN 由縁」として、ターミナル駅近くで展開するビルタイプの旅館を手掛けてきた。「由縁別邸 代田」は、世田谷代田の落ち着いた雰囲気を生かせる、アッパーブランドとして開発した。建物も低層とし、本館と離れで構成する。本館は3階建て、1階はロビー、共用施設で構成。客室は1階の一部と2・3階に配した。離れでは、2021年春頃にスパを展開する。内装には、木天井、左官壁、石床などを用いて、素材感や陰影、奥行きを感じられる落ち着きのある雰囲気とした。共用部では、築100年以上の歴史がある世田谷区の茅葺屋敷から受け継いだ建具や景石も取り入れている。
 ターゲットは、「ONSEN RYOKAN 由縁」は若年層やインバウンドとする一方、同施設はやや高い年齢層に据え、価格設定も引き上げた。


 客室は、ダブルルーム、ツインルーム等7タイプを用意。専有面積は19〜32平方メートルで、全室土間で靴を脱ぎ、室内に入るスタイル。温泉旅館らしい広縁がある客室も複数用意した。また、露天風呂付き客室も、2室備えた。2人1室、素泊まりの宿泊料金は、1万7,000円〜2万7,000円程度。


 共用施設は、箱根「小田急 山のホテル」の自家源泉から運んだ温泉を一部使用している大浴場、世田谷周辺農家の野菜などが楽しめる「割烹 月かげ」、地元の茶屋・しもきた茶苑大山がセレクトしたお茶を提供する「茶寮 月かげ」を備える。すべて、10月12日以降は宿泊客以外も利用可能。


 既に宿泊予約受け付けを開始しており、都内、近隣住民からの反響が高い。











大浴場の露天風呂。箱根「小田急 山のホテル」の自家源泉を運ぶ




茶寮「月かげ」。手前にある溜まり石は、築100年の茅葺屋敷から受け継いだもの




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