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不動産関連ニュース

熊本地震被災Mを建て替え/旭化成不

2018/02/21 18:00更新

「上熊本ハイツ」建て替え後のイメージ


 旭化成不動産レジデンス(株)は、平成28年熊本地震で被災した「上熊本ハイツ」の建替事業に、参加組合員として参画すると発表した。熊本市の被災分譲マンションでは初の建替事業となる。


 従前の「上熊本ハイツ」は、1980年に熊本県住宅供給公社が分譲した築37年5棟100戸の団地。熊本地震により2棟が傾いた他、他棟でも杭の損壊がみられ、団地全体が罹災証明で「全壊」となっていた。


 被災マンションでは早期の合意形成が難しいことが多いが、同物件では震災後の5月に「復興特別委員会」を設立。旭化成不動産レジデンスは2017年1月に事業協力者に選定された。個別面談など合意形成活動に尽力してきた。公費解体受付期限前の17年9月に建替え決議が成立。18年1月にマンション建替え円滑化法に基づく「上熊本ハイツマンション建替組合」の設立が認可された。


 建て替え後は、鉄筋コンクリート造地上14階建ての分譲マンション(総戸数184戸・販売予定は111戸)となる。敷地面性は1万6,760平方メートル。安心・安全な暮らしのためのセキュリティ計画や歩車分離やバリアフリーの動線計画など、多世代が暮らしやすい計画とする。また、防災井戸やマンホールトイレなどを設置し、災害に強い住まいを実現する。  


 専有面積は約39〜101平方メートルで、間取りは1LDK〜4LDK。竣工は20年7月の予定。