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不動産関連ニュース

「これからの不動産事業」テーマにセミナー

2018/05/24 18:00更新

「女性塾を通して、不動産業界のイメージアップに貢献したい」と話す北澤氏


 不動産に係わる仕事をする女性経営者や実務経験者を中心に組織する不動産女性塾(塾長:北澤商事(株)代表取締役会長・北澤艶子氏)は23日、アボーレ銀座(東京都中央区)にて第9回セミナーを開催した。


 冒頭、北澤氏が「不動産業界のイメージをアップしたい、次世代の女性にもこの業界でもっと活躍してほしいと考え、女性塾を開始した。毎回、この会を通じて多くの縁が生まれている。今後も皆さんとよい情報を発信し合っていきたい」などと挨拶した。


 セミナーでは、国土交通省土地・建設産業局不動産業課課長の中田裕人氏が「これからの不動産業市場」をテーマに講演。日本の将来像について、「2050年には、現在と比較して63%のエリアの人口が半減以下となり、19%のエリアが無居住化する。一方、リニア新幹線の開通等により交通ネットワークが充実すれば、人口減少をはるかに上回る新たな人の流れができ、三大都市圏の成長力が全国に波及する可能性もある」と解説。さらに、「地域価値と物件価格は比例する。今後は、働き方改革を支えるサテライトオフィスや、高齢化に対応するヘルスケア施設など、地域のニーズやコミュニティ、多様化するライフスタイルに対応する不動産のあり方を検討する必要がある」などと話した。



「地域のニーズやコミュニティに対応する不動産のあり方を検討する必要がある」と話す中田課長