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不動産関連ニュース

築67年団地をコミュニティ型賃貸住宅に

2020/01/27 18:00更新









「フロール元住吉」外観




住民の交流の場となるシェアラウンジ



 神奈川県住宅供給公社は24日、賃貸住宅「フロール元住吉」(川崎市中原区、総戸数153戸)の竣工内覧会を実施した。


 東急東横線「元住吉」駅から徒歩8分。築67年の「北加瀬第1・2団地」(鉄筋コンクリート造地上2階建て、8棟(64戸))の建替事業として開発した。敷地面積約5,330平方メートル。壁式ラーメンプレキャスト鉄筋コンクリート造地上6階建て、延床面積約8,480平方メートル。


 子育て世帯やDINKSを中心にさまざまな世帯の入居を想定し、住戸は18タイプ用意。より多様なライフスタイルに沿うよう、玄関に広い土間と自由にカスタマイズ可能なDIY用の壁を設けた住戸や、約20平方メートルのウッドデッキを設けた住戸等、6タイプ(13戸)のコンセプト住戸も設けた。間取りは1K・1LDK・2LDK・3LDK、専有面積は32.24〜66.04平方メートル。全戸リビングには床暖房を採用している。


 単身・小世帯化が進む中、マンション居住者と地域との交流が減少傾向にあることから、「コミュニティ型マンション」を目指して共用部を設計。入居者が自由に利用できるシェアラウンジを設置。大型ビジョンを備え、スポーツ観戦等を楽しめる環境を整備した。
 さらに、一般的な管理業に加えてコミュニティ活性化をサポートするスタッフ・守人(もりびと)による有人管理を採用。守人は、同物件の一角に構えた、地域住民も利用可能なカフェスペース、レンタルスペース等で構成する「となりの.」の運営や、イベントの開催等を通じて、マンション居住者と地域住民の交流を活発化する。なお、守人はコミュニケーションマネジメント事業に取り組むHITOTOWA INC.と連携しての取り組み。


 募集対象戸数は143戸。賃料は9万9,400円〜19万9,300円。現時点で3分の1程度の住戸は入居者が決定している。入居開始は2月の予定。











土間・DIY壁付きのコンセプト住戸。玄関とリビングの間はガラス戸の引き戸。ひとつながりな空間になっている




約20平方メートルの専用ウッドデッキを有するバルコニー付き住戸