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不動産関連ニュース

小田急不、町田のオフィスビルほぼ満床で竣工

2020/02/14 18:00更新









「小田急町田森野ビル」外観




3階のフロア



 小田急不動産(株)は14日、オフィスビル「小田急町田森野ビル」(東京都町田市)の見学会を開催した。


 時間貸し駐車場だった土地を2017年に取得し、19年に着工していた。4日に竣工。敷地面積1,586.98平方メートル、延床面積4,192.79平方メートル、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造地上4階建て。小田急電鉄「町田」駅徒歩4分に立地。


 前面道路が6m未満で高さ制限の条例にかかる中、いかに容積率を高めるかを意識して設計。駐車スペースを確保することでファサードを道路全面に出した一方、セットバックで延焼ラインを避けた。センターコア型の設計を採用し、共用部をコンパクトに整理し、レンタブル比77%を確保した。柱を鉄筋コンクリート、梁を鉄骨で構成するハイブリット構造を採用し、耐震性能を向上。基準階面積は970.59平方メートル(293.60坪)、天井高2,700mm。


 外観やエントランスには木目調ルーバーや石目調タイルを用い、内装はアースカラーが基調のデザインを採用している。


 賃料は坪当たり2万円台前半。周辺相場(築20〜30年)が1万円台の前半から半ばであることから、当初、1万円台後半に設定していたが、「最終的に3割増しで成約となった」(同社資産運用部長・仁王 央氏)という。19年の年明けからリーシングを始め、同年夏には最初の入居申し込みが入っていた。近年、町田駅周辺エリアで新築オフィスの供給がなかったこと、ワンフロア100坪を超えるビルが不足していたことなどを理由に引き合いが強かったという。現時点で保険会社等計7社の入居が決まっており、ほぼ満床。地元企業の移転が主だが、大手企業の支店出店もあった。残っていた3階の一部も問い合わせが入っており、近いうちに入居が決まる見込み。


 入居開始は2月下旬からを予定。


 なお、同社では、28年までに賃貸業における資産規模1,000億円を目指しており、全国で用地取得を進めている。「今後、仙台市青葉区上杉や東京都新宿区の『曙橋』駅周辺で賃貸マンションの開発を計画している」(同氏)。