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2017/04/20 18:00更新

日本の商業用不動産投資、17年1Qは16%増

 ジョーンズ ラング ラサール(株)(JLL)は20日、2017年第1四半期における世界の商業不動産投資額に関するレポートをまとめた。


 当期の世界の商業用不動産投資額は、速報ベースで1,340億ドル(前年同期比2%減)となった。


 日本においては、111億ドル(同16%増)で、円建てでは1兆2,600億円(同15%増)。世界的に投資額が減少する中で、日本の投資額は増加。日本国内の商業用不動産は、世界的に安全資産と認識されており、国内外投資家の高い投資意欲を維持している。ただし、低金利によるリファイナンス増加や売り・買いの希望価格のかい離などにより、市場への供給は限定的な状況となっている。
 投資家属性別では、上場リートによる物件取得が堅調さを保っているほか、当期は私募ファンドや不動産会社による取得額も増加した。


 米大陸の投資額は、550億ドル(同10%減)。EMEA(欧州、中東、アフリカ)は530億ドル(同6%増)。英国においては、EU離脱による不透明感が弱まってきたことから投資額は現地通貨で15年第4四半期以来の増加となった。アジア太平洋地域の投資額は250億ドルで、前年同期比では横ばいの推移だった。


 通年の世界の投資額については、約6,500億ドルと予測している。




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