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【編集部取材】三井不動産、全物件に「ケアデザインプラン」導入

 三井不動産(株)は、基本性能の向上を目的に自社オリジナルの「ケアデザインプラン」を策定し、今後建築・販売する全物件に導入する。

 同社は1999年より「介護のある暮らしをもっと豊かに」をコンセプトに「ケアデザイン」プランドによる介護支援事業を展開、高齢社会に対応する住宅の在り方等について消費者の意見を集め、企画・物件に生かすことで顧客ニーズに対応してきた。
 しかし都心物件の登録に50代、60代が増えたことや、さらなる高齢社会に対応するための戦略として高齢者対応仕様を策定・標準化する。

 「ケアデザインプラン」は、動線の確保・床段差の解消・モジュール配置など介護体験者の意見をコンセプトに採り入れた「ケアデザインコンセプト10ヵ条」を基にプランニングされた物件。両側手摺付き廊下、エレベータ内での車椅子反転可能なスペースの確保など、エントランスから住戸までの全共用部分に標準仕様として導入される。また、専用部分については各物件のオプションプランに「ケアデザインプラン」を用意し、購入者の選択とする。
 なお、これに伴い同社では「ケアデザイン2001設計マニュアル」を作成・使用し、社内設計ならびに物件仕様の明確な標準化を図る。

 第一弾物件は昨年7月販売の「パーク・ハイム豊中緑地公園」(大阪府豊中市)で、今後は6月上旬販売開始予定の「パーク・ハイム 茅ヶ崎東海岸南」(所在:神奈川県茅ヶ崎市、総戸数:33戸、竣工:2002年6月下旬予定)を皮切りに、順次導入される。


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