積水ハウス（株）は4日、今年3月に発表した平成14年度業績予想（単体・連結）について、修正した。
株価下落や景気下降傾向の継続などが影響し、同社では主力の戸建住宅受注が前年同期に比べ約10％減少、売上高・経常利益・純利益ともに予想金額未到達となった。
また、当初5年間の均等償却を予定していた退職給付金を当期中の一括償却に変更したため、積立て不足金（単体528億2,200万円、連結560億5,300万円）等を特別損失に計上、これにより中間期（平成13年2月1日～7月31日）連結の売上高は前回予想▲4.8％の6,570億円、経常利益は▲15.2％の390億円とし、当期純利益は120億円の黒字から一転して205億円の赤字になるとした。
同社では、早期の景気回復は難しく当面厳しい状況が続くとの見通しから、早期に企業体質の強化を図るため、今回の修正に至ったとしている。詳細、その他は以下のとおり。
【中間期・単体】［前回発表→今回発表（）内は増減額・率］
売上高 ：6,000億円→5,690億円（▲310億円、▲5.2％）
経常利益 ：420億円→350億円（▲70億円、▲16.7％）
当期純利益：115億円→▲205億円（▲320億円）
【中間期・連結】［同］
売上高 ：6,900億円→6,570億円（▲330億円、▲4.8％）
経常利益 ：460億円→390億円（▲70億円、▲15.2％）
当期純利益：120億円→▲205億円（▲325億円）
【通期・単体】［同］
売上高 ：1兆2,000億円→1兆1,300億円（▲700億円、▲5.8％）
経常利益 ：855億円→650億円（▲205億円、▲24.0％）
当期純利益：255億円→▲70億円（▲325億円）
【通期・連結】［同］
売上高 ：1兆3,800億円→1兆3,150億円（▲650億円、▲4.7％）
経常利益 ：920億円→730億円（▲190億円、▲20.7％）
当期純利益：275億円→▲65億円（▲340億円）