不動産ニュースと不動産業務のためのサポートサイト

【編集部取材】ディックスクロキ、REIT参入とダイレクト仲介システムの本格スタートを発表

 (株)ディックスクロキは17日、不動産投資信託(REIT)事業への参入を表明するとともに、インターネットを利用した賃貸物件仲介システムを本格スタートさせると併せて発表した。

 同社はこれまでSPCを組成し、知識のある金融プレイヤー向け商品を運用してきたが、東京証券取引所において大手系の2銘柄が上場し、「上場により市場の流通が図れる」(黒木社長)などの見通しから、福岡の賃貸物件を中心とした30~50億円規模のファンドを創設し、福岡証券取引所への上場をめざす。
 また、10月10日に100%出資の子会社「(株)シーエムジェイ」(福岡市博多区、資本金3,000万円、黒木透社長)を設立、以前より運営・開発を行なってきた、インターネット利用による独自の賃貸物件契約システム「大家さんを探せ!」(http://www.ohya.ne.jp)をパワーアップさせ、拡大展開する。
 同システムは、管理会社による登録物件を登録会員(登録費無料)の一般ユーザーが閲覧し、気に入った物件を不動産仲介業者を介することなく下見・契約が可能なBtoCのダイレクト契約システム。物件情報は、室内や周辺施設を360°自由に動かして閲覧することができるストリーミング(動画配信)技術を利用し、下見をすることなく実際の居住環境を把握することができる。なお、下見をする際にも仲介業者等への連絡や立ち会いは必要無く、携帯電話を利用した「リモート開錠システム」によりセルフ下見が可能である。なお、契約等も書類送付ににより行なわれるため、入居希望者は一切来店することなく、契約を行なうことができる。 また、物件掲載(登録)費用はコストダウンを図り一物件あたり2,000円(6ヵ月)を実現、他社との差別化を図った。新会社ではFC加盟店の増加や入金代理業務により、2002年3月期に2億3,700万円、2004年3月期には23億7,800万円の売上高を見込む。

 また、これと併せて、同社は10月に1日に東京事務所開設を発表した。東京事務所では、在京の既存顧客への資産アドバイスや追加投資の促進、大口投資家へのアプローチ、独自のDP2工法による投資物件の仕入れなど、積極的な営業活動を行なうとしている。


最新刊のお知らせ

2025年5月号

「事故物件」、流通の課題は? ご購読はこちら